自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

廣文館のレジ袋有料化対応は本に対する愛情を感じない

レジ袋有料化が義務付けられ、レジ袋をもらう際には金を払わなくてはいけない店が増えてから7ヵ月以上経つが、いまだに買い物の際のストレスが軽減されることはない。 一番のストレスは、店によって、店員によって“主語”が違うことだ。客からすれば、レジ袋…

『プリンセス・プリンシパル Crown Handler』第1章

上映時間50分程度のいわゆるイベント上映作品。しかも、全6章で構成予定ということなので、ぶっちゃけ、見る前はそんなに期待はしていなかった。それに過去のテレビシリーズもきちんと見たことがなかったから、世界観とかもちゃんと理解していなかったし。 …

樹海村(ネタバレ含む)

“2度あることは3度ある”とか“3度目の正直”という言葉は真理なんだなというのを実感した。 この作品、実はこれまでに3度も見るチャンスを逃していた。 最初は体調がイマイチだったためにパス。 2度目は前日にやろうと思っていた仕事の作業ができなかったため…

米国のエンタメにかぶれた人間にとって今年は寂しい2月に…

本来なら2月というのは、米エンタメ界(スポーツ含む)のビッグイベントが毎週開催される月だったんだよな…。 冬季五輪が開催される年などは1月下旬から3月上旬までの期間にばらけるが、そうでない時は基本、4大ビッグイベントが週がわりで開催されるパター…

ホリミヤ(映画版)

現在放送中のアニメ版「ホリミヤ」はやけにストーリー展開がはやいなと思っていた。今回の実写劇場版鑑賞時点でアニメは4話までしか放送されていないが、普通のアニメなら1期最終回くらいでもいいような内容まで話が進んでいる。 この実写劇場版は間もなく放…

哀愁しんでれら(ネタバレ含む)

2016年クリエイター発掘コンペティションの受賞作なのに、今頃になって映画化されたのって何故なんだろうか? 金持ち一家をめぐる惨劇を描いた「パラサイト 半地下の家族」が成功を収めたから、長いこと寝かされていた本作に似た雰囲気があることに気付き、…

Hulu商法がかわいく見える映画「名も無き世界のエンドロール」(ネタバレ含む)

無き・無し・無いという表記の仕方が職業柄、どうしても気になってしまう。辞書やネットの知恵袋のようなものなどによると、目に見える・見えないに限らず存在の有無について描写するものに関しては、形容詞の扱いとなり、無き・無し・無いを使えるが、助動…

墨田区道路公園課 御中

地方出身の新興住民は知らないかもしれないが、東京の住宅街にある公園では、ボール遊びをしてはいけないというのは半世紀以上前からの決まり事だ。 だが、そうした地方出身の似非都民が「公園でボール遊びを何故してはいけない?」とネットなどで騒ぎ立てて…

(ドリパス)『羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)』特別上映会【最新字幕版】

やっと、字幕版で見ることができた。先に見ていた吹替版と見比べてみた正直な感想を言うと、吹替版の方が面白かった。普段、原語版至上主義の自分がこんなことを言うのは滅多にない。字幕版と同じくらい吹替版も良いという言い方であれば、松たか子&神田沙也…

花束みたいな恋をした

「花束みたいな恋をした」、何か若干、タイトルは短いが、語感がテレビドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」っぽいよなと思ったが、脚本:坂元裕二、主演:有村架純というのは本作と同じ組み合わせだから、そりゃ似たタイトルになるよねって…

D4DJ First Mix

10月下旬という変則的な時期にスタートしたので、キャラを演じる声優陣のライブやインタビュー、総集編などの特番(番外編)を挟みながら3月末までに15話前後のエピソードを放送する形にするのかなと思っていた。 実際、12月には、そういう特番も放送された…

乃木坂46「僕は僕を好きになる」の歌詞を考える

乃木坂の新曲「僕は僕を好きになる」は、パワハラやいじめ、差別などの経験がある人からすれば到底受け入れられない歌詞だと思う。 この曲の歌詞に感動したとか言っている人たちは、スクールカーストの下層にはカテゴライズされたことのない人たちなんだと思…

ヤクザと家族 The Family(ネタバレ含む)

本作を見たいと思った理由は2つ。 ①藤井道人監督作品だということ。 ②ヤクザの人権問題をテーマとして扱っていること。 まずは①について。 「デイアンドナイト」、「宇宙でいちばんあかるい屋根」といった清原果耶出演作品やのほか、パヨクに絶賛され、ネト…

2020年映画興収発表と第44回日本アカデミー賞優秀賞発表

日本映画製作者連盟(映連)が公式に2020年の興行収入を発表した。2000年以降最低の興行収入とはいえ、「鬼滅の刃」が興行記録を塗り替えたし、例年よりは物足りないかもしれないが、興収10億円以上を記録した邦画は21本もある。 本当に、日本はコロナ禍なの…

僕は僕を好きになる/乃木坂46

曲調やパッと聞いた感じの歌詞からいえば、「君の名は希望」、「今、話したい誰かがいる」、「いつかできるから今日できる」、「帰り道は遠回りしたくなる」などといった乃木坂楽曲でもたびたびテーマとなるスクール・カースト下層の人たちや職場で疎外され…

「映画秘宝」恫喝騒動を考える

映画秘宝側の作品や俳優などに対するモノの見方に疑問を呈した人に対して、編集長が直接、反論のDMを送りつけるだけでもありえないのに、“そんなことを言われたらショックで死にたくなる”=“自分が死んだらお前のせいだ”という脅し文句まで書きつけてくるの…

どん底作家の人生に幸あれ!(クソ邦題)

洋画の邦題が酷いのは今に始まったことではないし、日本映画が海外で公開される時だって、そのまま直訳したタイトルで公開されていないものも結構ある。 でも、コレは酷いでしょ。何しろ原作は、文豪チャールズ・ディケンズの名作文学「デイヴィッド・コパフ…

さんかく窓の外側は夜(ちょっとネタバレ)

大きめのスクリーンで上映したり、上映回数を増やしたりしているシネコンが多いが、それって、「エヴァ」の公開が延期になった穴埋めなのかな? それはさておき、霊が見える青年が事件を解決するというストーリーらしいということで鑑賞することにしたが、途…

WINTER TOUR『You all are "My ideal"』@東京都・日本武道館(1日目)

まさか、2日連続で武道館に行くことになるとは思わなかった…。しかも、先月半ばにも行っているから、この1ヵ月強の間に3回。その全てがアリーナ席での鑑賞なんだから、いかに、コロナ禍のライブ・エンターテインメントというのは、ごくわずかな顧客で支えら…

夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者

今週末公開予定作品で見たいと思っていたハリウッド製ホラー映画「ザ・スイッチ」、アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の総集編映画がいずれも、緊急事態宣言発令の影響で公開延期になったので、この2本より優先度は低いが、時間があれば見に行こうくらいにしか思って…

MXまつり 新春STU48コンサート2021〜瀬戸内からGO TO 武道館〜

まず、このご時世で瀬戸内を拠点とするグループが都内でコンサートを開催すること自体ありえない。感染拡大防止の観点からすれば、首都圏が拠点でないアーティストは別にアイドルだろうと、ロックだろうと、クラシックだろうと、公演を中止もしくは延期にす…

『豆柴の大群 実力をしっかりとつけるツアー』東京公演

20時以降の外出自粛を要請しているのに、時短要請されている飲食店の営業が20時までっておかしくないか?家の真ん前に飲食店があるのか?本当、政治家連中って何も分かっていないんだなって思う。 そして、補償はしたくないから要請ではなく呼びかけという扱…

銀魂 THE FINAL

銀魂の原作第1話を当時、毎週購入していた「週刊少年ジャンプ」で読んだ時は、当時はそんな言葉はなかったかもしれないが、今でいうところのネトウヨ思想(=排外主義=外国人差別)の作品だなと思った。 大雑把にいえば、日本にやってきた異人を追いだそう…

甦る三大テノール 永遠の歌声

一般的には“3大テノール”表記なのに、このドキュメンタリーの邦題は“三大テノール”表記になっているのは何故?こういうのが、日本の映画関係者って、映画以外のことは知らないよねってバカにされる要因なのでは? それはさておき、自分が3大テノールを認識し…

劇場版『美少女戦士セーラームーンEternal』<前編>

はじめに、自分は「セーラームーン」の放送開始当時はなんとなく、食事中とかに何も見るものがない時にかけていたという程度で、ほとんど思い入れがないので、人によっては、“こいつ、何言ってんだ?”と思うことも言っているかもしれないということをお断り…

意味のない緊急事態宣言 思想や世代を抜きにして冷静に考えよう!

全く意味のない緊急事態宣言が発令されてしまった。去年の春の時は、自民党支持者の中からも安倍批判が出るほど、コロナ対策をロクにしない政府に対して国民から批判が出ていたが、今回は逆に国民の分断が加速しているようだ。 その結果、自民を支持しない層…

アーヤと魔女

ジブリの新作がテレビ放送で初公開?そりゃ、驚くよね。通常の開催ではないとはいえ、カンヌ国際映画祭の公式セレクションに選ばれたし、米国では劇場公開の予定もあるという。それなのに日本ではテレビスペシャル扱いというのは謎だ。しかも、放送局はNHK。…

新感染半島 ファイナル・ステージ

このご時世の中で見ると、ゾンビになる=新型コロナウイルスに感染するにしか見えない。ゾンビになってしまった人を乗せた船の受け入れの拒否は、世界が新型コロナウイルスというものを意識しはじめて間もない頃に感染者が乗っている豪華客船の寄港を認める…

年末年始恒例イベントも無観客に…

年末年始恒例のイベントが色々と無観客開催になった。 日本でいえば、レコード大賞や紅白歌合戦などの音楽特番が無観客になった。 堅苦しい進行のレコ大は観客がいてもいなくても、そんなに違いはないが、紅白はいない方が純粋に音楽番組として楽しめたよう…

映画始めは「燃えよデブゴン TOKYO MISSION」

初詣ついでに元日に映画を見るなんてことは母親が足腰をいためて引退するまでは何度かやったことはあるが、その後は元日が仕事になることも多かったため、やらなくてなってしまった。 しかし、久々に大晦日から三が日にかけての4日間全てが休みとなった2016…