自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

ジョーカー

二度目の「ジョーカー」鑑賞。字幕版と吹替版、通常版とディレクターズ・カット版みたいなバージョン違いでそれぞれ鑑賞とか、オマケの短編がついて上映されるので、それ目当てに見るとか、最初の鑑賞時に上映ミスがあったり、睡魔に負けてしまったりで、見直すことにしたとか、リバイバル上映とか、そういうのを除いた純粋なリピーター鑑賞をしたのって、いつ以来だろ?しかも、アニメ映画を除くと、本当にいつ以来だろ?

 それにしても、2週目なのに、最大スクリーンを当てているシネコンあるんだな…。まぁ、台風の影響で先週末公開作品のプロモーションは不完全だから、既に話題になっている作品の方が客が入るだろうっていう判断は正解かな。

とりあえず、映画好きとか、アメコミ好きでない観客がかなりの割合を占めているのは感じた。ここ最近だと、「コナン」とか、「天気の子」、ディズニー作品に近い客層かな。最前席に座っているのに、エンド・クレジットが流れ出すと同時に席を立つとか、席は立たないものの、エンド・クレジットが流れ出すと同時にスマホをいじりだすヤツとか多いからな…。

個人的には、映画を批評する資格があるのは、エンド・クレジットまで含めた全てを見た人間だけだと思っている。だから、途中でオチてしまった人には、あの映画はつまらないと批判する資格はないし、エンド・クレジットを最後まで見なかった人間には批判どころか絶賛する資格もないと思う。でも、エンド・クレジットを見る気がないんだったら、スマホなんかいじらないで、とっとと帰ってくれって思う。

ところで、ネットではこの作品を絶賛するのは素人みたいな意見を言うのが多いが、それは、「安倍やトランプのような政治家によって格差が広がっている社会を批判している」けしからん映画というネトウヨ的発想なのか、それとも、普段、映画やアメコミの話をしないような人間まで見る大ヒット作品になっていることからアンチリア充的な逆張りなのか。どちらなんだろうか…。

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