自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

タイムズスクエア カウントダウン

毎年、タイムズスクエアカウントダウンイベントの中継をCNNで見るのが楽しみ。厳密に言うと、年をまたいだ約10分間を見るのが楽しみ。毎回ワンパターンなんだけれどね。

年が変わる約5分前に、「イマジン」のライブパフォーマンス(カバー。その年によって登場するアーティストは異なる)→カウントダウン開始→年が変わって「蛍の光」が流れる→続いてフランク・シナトラの「ニューヨーク、ニューヨーク」が流れる。この黄金のワンパターンの10分間が好き。
そして、その間に、花吹雪が舞う中、キスするカップルが映されるお約束も大好き!

しかも、5分前までは下らない話を延々としているキャスター陣が、この間は黙って、現地の音を聞かせ、現場の映像を見せているだけなのが最高!

中継はこれでいいんだよ。画と音だけで伝わるんだよ。

日本のテレビ局が中継したら、おそらく、延々とアナウンサーなりMCなりコメンテーターなりが、「イマジン」だとか「蛍の光」だとか「ニューヨーク、ニューヨーク」だとかの解説やコメントをしだすんだろうが、そんなの必要ないんだよ!
しかも、そのどうでもいい解説・コメントをしている人間の顔がワイプで入る。下手すりゃ、スタジオの画がメインで現地の画がワイプになっていたりするんだろうな…。
このタイムズスクエアカウントダウンイベントの中継を見ていると、日本の映像関係者、マスコミ関係者のセンスのなさを実感させられる。素材をきちんと見せることが最重要なのに、なんか、手を加えなきゃテレビマンじゃないとか思い込んでいるアホが多いんだよな。日本のテレビ業界には。

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