ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
予告編やポスターなどから受けるイメージだと、英国が舞台。しかも時代背景はアガサ・クリスティとか「ダウントン・アビー」とかの頃に思えるが、現代の米国の話だということにまず驚いた。
そして、シリーズ化しやすい作品だよなと思った。というか、映画よりドラマ向きかもしれないと思った。「刑事コロンボ」を彷彿させるようなところもあるし。
作品自体は、ご都合主義な点は多いかもしれないが、よく出来た作品だとは思った。まぁ、米国産なので謎解きには物足りない部分があるが、ミスリードはうまいと思った。それから、今の反トランプ一色な米エンタメ界のマナーにも沿った移民問題を扱った作品でもあるし、それでいて、反トランプを主張するリベラル層が嫌う上級国民批判作品にもなっていた。なので、アカデミー賞のオリジナル脚本賞ノミネートや、ゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門作品賞など3部門ノミネートも納得がいった。
それだけに何故、これだけの作品を作れるライアン・ジョンソン監督があの「最後のジェダイ」を撮ってしまったんだ?という思いは募るばかりだ…。そして、「スター・ウォーズ」といえば、フランク・オズが出ていたことにも驚いた。
それから、エンディングに流れるストーンズの「スウィート・ヴァージニア」も良い!