自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編

初めてドルビーシネマで映画を見た。まぁ、映画といってもテレビシリーズを再編集した「機動戦士ガンダムⅢめぐりあい宇宙編」だが…。

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この作品を映画館で見るのは3回目。
最初は1982年の初公開時に銀座文化で鑑賞。今はシネスイッチ銀座と呼ばれている映画館だが、当時は銀座文化という名の松竹邦画系の作品をかける劇場だった。
2回目は2009年に、ガンダム30周年を記念して、ファーストガンダム劇場版3部作がリマスターされたものを有楽町マリオン内の丸の内ピカデリーで鑑賞。
そして、今回はマリオン別館にある丸の内ピカデリーのドルビーシネマ用スクリーンで鑑賞。
3回とも銀座地区で見ていた…。

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そして、ファーストガンダム劇場版3部作のうち、映画館で見ているのは、実はこの3作目だけ。
今回、3部作全部、劇場で見たいなと思ったが、上映時間が毎日変わるから、結局、いつもの「めぐりあい宇宙編」しか見られなかった…。

 何故か「めぐりあい宇宙編」ばかり見てしまうのは、井上大輔による「めぐりあい」と「ビギニング」の2曲のせいかな?それにしても、主題歌「めぐりあい」よりも、しつこく何度も「ビギニング」がかかるのは何故なんだ?

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 久々に見たが、こんなにテンポが遅い作品だったっけ?以前に見た時よりも3倍遅く感じたな…。同じガンダムでも、映画館でのイベント上映が先で、その後、再編集されたテレビシリーズが放送されるというファーストガンダムとは逆パターンだった「オリジン」シリーズや、ファーストガンダムと同じくテレビシリーズを再編集して劇場版にした「Gレコ」の1作目といった最近のガンダム作品には長さを感じなかったのだが…。やっぱり、時代の流れってやつなのかな?

オールドファンには、あんな造形はルパンじゃないと言われているCGアニメ版「ルパン三世」も若い世代には好評なようだし。(初めてルパンを見たが面白かったという意見を業界人ではない20代女子から実際に聞いた)

富野由悠季が「Gレコ」の劇場版公開時に「若いファンに見てほしい」と言っていたことや、ディズニー映画になってからの「スター・ウォーズ」がオールドファンに不評なのも、そういう流れなのかな?要は今と昔では映画の作り方も、求められるテンポも違うんだから、オールドファンは新しい感覚で作られたものについていけないし、新しいファンは昔の作品をダサく感じるのは仕方のないことなのかな?

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それはさておき、ドルビーシネマは画も音も良い。ハリウッドに比べれば、画質や音質への追求が弱い日本作品だが、劇場版だと38年前、もととなるテレビ版だと40〜41年前の作品なのに、画も音もクリアで感心した。おかげで、ネット民がよく言う「作画崩壊」みたいなやつまでクリアに見えてしまったが…。

とりあえず、帰れるところがあるっていいですね。自分だと帰れるところってどこだ?仕事関係ではないかな?自宅かな?