自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

AKB48「失恋、ありがとう」

オワコンになったと言われで久しいAKB48だが、新曲「失恋、ありがとう」はクソ曲と呼ばれたり、女性蔑視とかで批判されたりする対象にすらならない超絶空気曲で、本当にオワコン化しているというのを実感する。センスが古いんだよね…。

 まぁ、ドルオタが高齢化していて、そういう連中にはネトウヨ的思想から来るK-POP嫌いも多いし、ラップやEDMも受け入れられないから、彼等に媚びれば、こういう古臭い曲になってしまうんだろうが…。

 AKBの前作「サステナブル」もオリコン1位常連になる前の人気上昇中だった頃の楽曲っぽい作品だったが、アレは楽曲自体は古き良き時代を回顧させるものではあったが、そこまで古臭い音にはなっていなかったからな…。まぁ、タイトルが横文字ってのもあるのかもしれないが…。秋元康って経済ニュースに出てくるような横文字使うの好きだよね。

 

秋元康という人物を認識した中学時代から約35年間、時には批判し、時には感心しながら秋元康関連曲を聞いてきた人間だから、この古臭い曲は好きだし、センターのずっきーも可愛いと思うが、これでいいのかね…。まぁ、秋元系アイドルは音楽ではなく握手券を売っていると批判されているから、楽曲のクオリティなんて、どうでもいいのだろうが…。というか、新型コロナウイルスの感染拡大で握手会なんて、いつ平常運転になるか分からないのに、この凡曲でCDがミリオンセラーになるんだから、本当、接触できれば曲はどうでもいいって連中が多いんだろなというのは実感する。

 

ところで、この「失恋、ありがとう」だが、また、ウォール・オブ・サウンドを取り入れいるよね。このサウンド自体が60年代のものだから、そりゃ古臭いよねって感じだが。ちなみに、最近のAKBグループ楽曲ではAKB48「11月のアンクレット」(2017年)、STU48「風を待つ」(2019年)なんかでも取り入れられている。

それから、ZIGGYの「GLORIA」っぽいメロディラインも登場するが、これも何度めのパクリ?だよって感じ…。

 

そして、AKBに限らず、秋元系アイドルの楽曲が本当に古臭い音だらけになっている。乃木坂46の新曲「しあわせの保護色」のダサさといったら…。というか、ここ最近の乃木坂のシングル表題曲は昭和な感じのものばかりだ。日向坂46の最新シングル「ソンナコトナイヨ」もAKBっぽいって批判されていたし、ラストアイドルの新曲「愛を知る」もAKBっぽい。ぶっちゃけ、今年になってからリリースされた秋元系アイドルの楽曲、ダサい曲ばかり…。NGT騒動以降、秋元系アイドルのローテーションが崩れまくり、AKB本店のリリースも大幅に減ってしまったから、本来はAKB用のダサい楽曲が他のグループに回ってきているのだろうか?

 

それにしても、ついにCDの包装ビニールにシールが貼られなくなったか…。つまり、特典でもタイアップでも何でもいいが売りがないってことだよな…。要は予算がないんだろうな。カップリング曲がタイプ別に収録されている1曲だけってのも前作「サステナブル」と同じだしな。かつては、タイプ別カップリング曲以外に共通カップリング曲ってのも収録されていたのにな…。NGT騒動以降、秋元系アイドルの収入は大幅に減っているんだろうな…。

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