自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

一度死んでみた

どうせ、クソ映画だろうと思い期待せずに見たが結構面白かった。

というか泣けるシーンもあった。

まぁ、可愛い広瀬すずが見られれば、それだけで満足できるしね…。あと、「なつぞら」の影響か、わがまま役に違和感がなくなったよね…。

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それにしても、かつては堤真一って、憧れの年上男性イメージだったので、いつの間にかウザいオッさんキャラになったよな…。「スーパーサラリーマン左江内氏」あたりで定着したのかな?

 

あと、三途の川で「モルダウ」使うとか(クレジットなかったが)、仮死状態の父親のゴーストが出てくる映画だからって、感動的なシーンに「アンチェインド・メロディ」を使うとか、発想が親父ギャグだよな…。まぁ、そういうオッさんをウザいと思う若者の話だから、そういう演出でいいんだけれどさ…。

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音楽といえば、フジテレビはキー局の中で一番、ロックとかアイドルとかアニメとかに理解を示しているイメージあるし、局自体もそういうアピールしているけれど、実際はどの局よりも、見下しているよねってのが、フジテレビ映画である本作や実写版「ヲタクに恋は難しい」を見るとよく分かる。

本作では主人公はデスメタル・バンドのボーカルということになっているが、ファンは今ではほとんどの現場で禁止され、というか、やる人もいなくなったオタ芸をしているしね(オタ芸は実写版「ヲタ恋」にも出てきた…)。メタルもアイドルもよく分かっていないって感じだな…。何気にベビメタをdisっているのかな?まぁ、ドルオタなくせにベビメタはロックだ!メタルだ!アイドルじゃない!みたいな主張をする人間がいるからな…。個人的には、ロックでもあり、メタルでもあり、アイドルでもあると思うが…。

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 そして、驚いたことが、この作品の製作委員会に名を連ねているのが、松竹とフジテレビだけということ…。2社で委員会も何もあんのかって感じだよな…。

そういえば、松竹といえば、この新型コロナウイルス感染拡大の時期に、本作と「F ukushima 50」を予定通り公開したが、そういうのを見ると、日本の映画会社って危機感ないよねって、つくづく思う。ハリウッドや中国映画界、韓国映画界とは対応が違いすぎる…。

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それにしても、東日本大震災福島第一原発事故を扱った映画と同時期に「死んでみた」なんてタイトルの映画を公開するなんて、不謹慎というか、シュールというか、何だかなって感じ…。

まぁ、東日本大震災福島第一原発事故の対応で民主党が素人集団であることが分かり、一度死んだ自民党が生き返ったということを考えれば、この2作を並べて公開しても不謹慎ではないのかもしれないが…。というか、生き返った自民党というか、安倍政権も新型コロナウイルスの対応を見ると、民主党政権よりもアホであることは明らかになったが…。

 

追記

本作を見て一番、同感したことは、実年齢より若く見えると職場では見下されるってのは本当その通りだよねって思う。自分もそういう目にあっているからよく分かるな…。