自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

22/7(ナナブンノニジュウニ)

まぁ、ネットで批判されていたように声優陣の演技は棒だったと思う。

設定やストーリー展開も突っ込み所満載だったと思う。

そもそも、大雑把なストーリー展開は、アイドルものアニメのテンプレみたいな感じだったしね…。アイドルものアニメは突っ込み所満載というのが相場だが、それでも、この作品の突っ込み所満載度はずば抜けていたと思う。

でも、個々のメンバーにクローズアップしたエピソードをやるようになってから、結構面白くなってきたし、個々のメンバーに愛着もわくようになってきたんだよね…。

ところで、その無茶苦茶なストーリー展開の元凶でもある、メンバーたちに指示を出す「壁」の存在って、もしかすると、思い付きを具現化してしまう秋元康そのものなのでは?と思うようになってきてしまった…。

そして、最終回では、ベルリンの壁を壊すがごとく、メンバーたちが「壁」を破壊するシーンが印象的だった。体制に反対するため、ベルリンの壁を壊す若者たちというと、ピンク・フロイドの「ザ・ウォール」というか、“アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール”を思い出すな…。

まぁ、メンバーたちが自分たちの意志で動くという意味では、ベルリンの壁崩壊に近いものはあるのかな…。

ただ、その壁の謎が明らかにならなかったし、新メンバー加入の指令を最後に壁が出しているし、結局、体制は変わっていないんだよな…。

本当、突っ込み所満載なアニメだ…。まぁ、2期をやる気なのかな?

その突っ込み所満載なところが面白くて、つい見てしまうんだけれどね…。

「22/7」と検索すると、毎週毎週、「棒」というサジェスチョンが出てきて、「お前ら、そんなに毎週文句言ってんなら、見るのやめろよ!」って言いたくなるけれど、結局、そういう毎週文句言っている人たちも話自体は気に入っているんだろうなという気はする。

それにしても、この番組で、これまでに、現実?の方の22/7が出したCDのCMが流れるけれど、ニューリリース的なナレーションが入った発売当時のものをそのまま流すのはどうなのよ?って感じだったな…。

f:id:takaoharada:20200329140948j:plain