自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

芸能人と政治発言

指原莉乃の中立のようでいて、実はネトウヨのおっさんや吉本芸人など安倍政権マンセー派のヨイショに回る発言には嫌気がさす。
でも、この人って昔から、その場の雰囲気で適当に話を合わせて平気でウソをつくような人だから、真剣にこの人を批判しても擁護しても仕方ないとは思う。
多分、枝野とか山本太郎とかがいる場だったら、今回と違う発言したと思うしね。

 

そもそも、彼女がプロデュースしているイコラブは、「Want you! Want you!」というネトウヨのおっさんどもが大嫌いなK-POP風の曲(曲調のみならずMVや衣装もK-POP風)をやったりもしているし(発売延期になった最新シングル「CAMEO」もその路線)、彼女はしょっちゅう、SNSで韓国の料理やコスメの話をしているから、あんまりポリシーはないんだと思うな。

 

というか、彼女の師匠である秋元康も、安倍政権とかに媚びを売っていながら、AKB48では「僕たちは戦わない」や「翼はいらない」といったネトウヨのおっさんどもが嫌う左翼的な楽曲を作っているし、欅坂46の一連の楽曲なんかはモロ、反安倍政権的メッセージだからね。ポリシーのなさは師匠譲りなのでは?

 

そもそも、日本のアーティストってポリシーないのが多いしね。

 

例えば、サザンオールスターズ。彼らの「ピースとハイライト」は明らかな、安倍をはじめとする世界の首脳を批判した曲だけれど、その曲のCDシングルのカップリング曲である「蛍」はネトウヨ思想全開の作家、百田尚樹の小説を映画化した作品の主題歌だしね。
ポリシーあったら普通はこういうことは起きないでしょ。

 

それから、長渕剛は80年代末からしばらくは右翼的イメージだったけれど、最近の発言を聞いていると左翼みたいだしね。

 

そして、RADWIMPS。2年前にはネトウヨ思想に近い「HINOMARU」なんて曲を出し、ネトウヨ的な人たちが絶賛したかと思えば、最近では国の新型コロナウイルス対策を批判しているしね。

 

つまり、日本の芸能人ってポリシーないんだよね。サブカル的、カウンターカルチャー的なポジションだった人が40代、50代になり老害ネトウヨ思想全開になるのも多いしね。松本人志なんか、その典型だし。黒澤明ですら、最後の数本は保守的だったしね…。

 

そう考えると、ずっと左翼やっている吉永小百合とか山田洋次って、すごいなとは思うよな…。

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追記

その場の面子・雰囲気に合わせて適当なことを言う人間だというのは遥か昔から知っていたが、流石にあれは政権ヨイショすぎて腹立ったので、指原のSNSのフォローをやめることにした。まぁ、彼女がプロデュースするアイドルの応援はやめないけれどね。

右寄りでも左寄りでも政治発言すると全否定する人が多いが、才能は才能としてきちんと評価しないとね。

偏った発言で本業含めて全否定していいのは百田尚樹くらいだろ。