自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

コロナ禍で発表された無料配信作品

コロナ禍による働き方の変化で使用頻度が増えたせい?
自分に限らず、近隣住民も含めてテレワークやステイホーム生活でネット回線の使用頻度が増え、その負荷に耐えられなくなった?
5月になり暑い日も増えたかと思えば、涼しくなったりもするという気温の変化が激しすぎるせい?
単純に老朽化?

理由は分からないが、自宅PCがGW中に逝ってしまった…。

そして、サポートセンターに問い合わせると、「型が古いので修理は難しい」みたいな雰囲気のことを言っていたので買い替えることにした。

当初は5月26日以降に届くみたいなことを言っていたが、予定よりもかなり早く到着した。なので見たいと思っていたが、たまる一方だったコロナ関連で発表された無料配信作品をまとめて見ることにした。

 

「New York New York」
スパイク・リー監督による短編作品。
実質、フランク・シナトラの名曲を使ったMVと言ってもいい内容。
コロナ禍のニューヨークを撮影しただけといえば、それだけなのだが、ニューヨークを拠点にしている人ということもあり、地元への愛を感じる感動的な作品に仕上がっていた。
それにしても、誰もいないウォール街の駅の画とか衝撃的だったな…。

 

TrySail 5周年記念スペシャルムービー」
ステイホームのナチュラルメーク状態のメンバーが見られる作品。
雨宮天きっかけで、このグループに興味を持ち、現在の一推しは麻倉ももだが、この在宅動画だと、夏川椎菜が一番好みかも…。
それはさておき、デビュー曲のバラードバージョンのリモート歌唱パートでは、もちょだけがずっと、耳をおさえて歌っていたのが気になった。

 

きょうのできごと a day in the room」
「いまだったら言える気がする」
行定勲監督によるリモート撮影短編映画2本を鑑賞。正直なところ、画質も音質も悪いし、「カメ止め」チームの作った「リモ止め」に比べると画も短調だし、リモート撮影の限界というのも感じてしまう。
でも、演劇でいうところの朗読劇みたいなものと捉えて見ると結構面白い。
そして、両者ともジム・ジャームッシュ推しなのは何故?タイアップ?「デッド・ドント・ダイ」はあのワニともタイアップしていたしな…。
それから、両者とも「映画を見たい」という思いを訴えていたが、これは「リモ止め」とも共通するテーマだった。

前者は謎の人物の正体というのが見ているうちに分かってしまうが、まぁ、キャスティングを知った上で見た人なら誰でも分かるよねとは思う。
それにしても、清純イメージのかすみんに○ッチな存在をやらせるとはね…。イメージ通りとは限らないよという面を見せるのは「有村架純の撮休」と共通するかもしれないな…。

後者はとにかく、アイナが可愛い作品だった。ふーみんは一瞬誰だか分からなかった。それにしても、中井貴一はアイナの親役を演じる年になったのか…。
そして、本作では「マグノリア」が登場人物に影響を与えた作品として登場するが、アレが降ってくるシーンについて、アレの名称を言わずにアレと言うのか…と思った。
1999年の作品なんだから、もう隠さなくてもいいんじゃない?って気もするけれどね…。
それにしても、今振り返ると、1999年って、ビジュアル面やオチなどでいまだにネタにされたり、パロディにされたりするような強烈な作品が多かったんだなと実感。
マグノリア」もそうだが、「マトリックス」や「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」、「シックス・センス」と本当に色々あるよな…。

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