自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

全く関係ないような関係あるような最近のエンタメ話題をまとめて…

BLACK LIVES MATTERと米国エンタメ界

風と共に去りぬ」の配信停止、「全米警察24時 コップス」の放送停止について思う。❝だったら、「バッドボーイズ」シリーズも配信停止にしろよな!❞と。「バッドボーイズ」は「コップス」から生まれようなものだしね。それとも「バッドボーイズ」は黒人主演だから配信停止にしないのかな?こういうダブルスタンダードがリベラルを信用できない理由なんだよな。

そして、BLACK LIVES MATTERの流れでコロンブス像が破壊されていることで気になることがある。クリス・コロンバス監督のプロダクション「1492ピクチャーズ」はどうなるのだろうか?
英語や歴史に興味がある人なら分かると思うが、コロンブスとコロンバスは同じスペル。というか、コロンブスを一般的な英語として発音したのがコロンバス。そして、1492という数字はコロンブスが米大陸を発見したとされる1492年から来ている…。(今でも愛媛県民は米大陸発見の年を伊予国と覚えさせられているのだろうか?愛媛出身だったうちの父親が昔、そんなことを言っていたな…)
この流れから来ると改名せざるを得ないだろうな…。何しろ、クリス・コロンバス監督は、監督や脚本家、プロデューサーとして、「ホーム・アローン」や「ミセス・ダウト」、「ハリー・ポッター」、「グレムリン」、「グーニーズ」などの映画史に残るような作品にかかわってきたし、中には「レント」や「ヘルプ」といったマイノリティー問題を扱った作品もあるからね…。
とはいえ、「風と共に去りぬ」の配信停止問題もそうだけれど、今の基準で昔の作品を封印するのは違うんじゃないのかなって思うな。
まぁ、日本がそういうのに疎すぎるというのもあるけれどね。手塚治虫の作品なんて外国人差別しまくりだけれど、いまだに普通に流通しているしね。

鬼頭明里『STYLE』

コロナ禍における新しい様式対策のコンサート開催でチケット代を倍にして売り出すことになり変に話題になってしまった声優・鬼頭明里の1stアルバム、収録曲の半分は既発表シングルの収録曲ではあるものの結構良かった。

「紅蓮華」以外の曲は注目されていないとはいえ、LiSAの知名度が一気に上がったんだから、あかりんが今歌っている楽曲の音楽性(=ロック風ボーカル)なら、何かのきっかけさえあれば一般にもブレイクできるんじゃないかなとも思った。「鬼滅の刃」つながりでもあるし。
それにしても、特典でもらった生写真、最初誰か分からなかった。

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レディー・ガガクロマティカ』

そして、新型コロナウイルスに関しても、BLACK LIVES MATTERに関しても強力なメッセージを出し続けているのがレディー・ガガ

最新アルバム、アリアナやBLACKPINKとのコラボ曲は、ガガ様をひと世代前の古いアーティスト扱いしている若いファンにもアピールできる好楽曲だと思う。そんな中、自分が気になったのは「バビロン」という曲。

この曲って、マドンナの「ヴォーグ」みたいなところがある…。
「ボーン・ディス・ウェイ」が「エクスプレス・ユアセルフ」の盗作では?という騒動が起きたことを思い出すな…。
別にガガをdisるわけではないんだけれど、マドンナの「エクスプレス・ユアセルフ」と「ヴォーグ」の間にはたったの1年しか経っていないのに、ガガの「ボーン・ディス・ウェイ」と「バビロン」の間には9年もの年月がかかっているんだよな…。
いかに、今の音楽シーンが新しいことを生み出せていないか、そして、80年代末から90年代前半くらいのマドンナが革新的だったかってのが分かるよな。

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