自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

アップリンク パワハラ問題

ぶっちゃけてしまうと、自分は映画好きだが、アップリンクの劇場はあまり好きではない。何というかサブカル的な閉じたコミュニティーの場という感じで、自分のような何でも手をつける広く浅く派の人間にとっては居心地が良い場所には思えなかった。特に通常とは違う座席の設置なんてまさにその居心地の悪さの代表っていう感じがする。

それでも、昨年末には賞レースを賑わせたネトフリ作品が劇場公開されるというので何度か行ったが、そうでもなければ行くことはなかったと思う。

また、配給作品でも自分の趣味にドンピシャなのは音楽ドキュメンタリーの「アンヴィル」くらいしかない。なので、アップリンクの文化について私が偉そうに言う立場ではないのかもしれないが、それでも、いち映画ファン、いち労働者としては意見を言う資格はあるとは思うので少々語らせていただきたい。

 

とりあえず、クラウドファンディングみたいなもので金を集めるエンタメ・アート系の人って、全員がそうとは言わないが、アップリンクの浅井みたいな上から目線というかパワハラ体質の人が多いよねとは思う。ヤマカンとかもそうかな。

 

そして、このアップリンクパワハラ問題で確定したことがある。ブルース・リーの再上映はアップリンクでは見ない。画質もアップリンクより遥かに上のシネコンで見る。

ミニシアターを救ってほしいと言っている人間がミニシアターの印象を悪くしているなんてクソもいいところ!結局、浅井みたいな連中がミニシアター文化・映画文化をダメにしているんだよね。

まぁ、浅井はどう見てもパワハラ・セクハラする前近代的思考の老害オヤジにしか見えなかったけれどね。

 

そして思った。あれだけ人種差別がどうの、人権がどうのと騒いでいる映画評論家・ライターたちがアップリンク問題を避けているのはおかしいでしょ!

こういうダブルスタンダードがリベラルとかパヨクとか呼ばれる人たちが嫌われる理由なんだよなと思った。結局、浅井は映画業界の権力だから批判できないんでしょ…。

 

「従業員やミニシアター業界のことを考えたらアップリンクに行くのをやめると言うべきではない。むしろ、行って支援しよう」という人は結局、パワハラを容認しているし、業界の悪習を改善する気がないんだと思う。これが一番言いたいことかな。こういう偽善的なことを言う人はパワハラとかいじめの被害者になったことがないのかな?

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