自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

今日から俺は!!劇場版

今日から俺は!!劇場版」を鑑賞。

例によって、福田雄一作品なので、映画どころか、ドラマを見ている感じすらしない。コントを延々と見ている気分になるのは当然なので、そのことについて文句を言うつもりはない。というか、結構笑えるし。

 

文句を言いたいのは、学生と生徒の区別がついていないことだ。本当、学園モノの映画・ドラマ・アニメ・コミックなどにはこの違いを理解していないのが多いんだよな。

まぁ、一般人もほとんどの人がその違いを知らないと思うが。

でも、高校教師が台詞で自分の教え子に対して“学生”って言ってはダメだよ!

高校生は学生ではないからね!生徒なんだよ!

世間の高校生には自分たちが学生だと思っているのが多いから、高校生役が自分たちのことを“学生”って言うのはいいと思うんだよ。でも、教師が言ってはダメ!

 

それはさておき、本作は緊急事態宣言解除後、初めて公開される邦画メジャーの拡大作品ってことになるのかな。

洋画では6月中にも、アカデミー作品賞ノミネートの「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」や人気シリーズ最新作「ランボー ラスト・ブラッド」といった話題作が公開されているし、邦画でも3大メジャー以外の作品では拡大公開されている作品もある。また、洋画・邦画問わずミニシアター系作品がシネコンで拡大上映されたりもしている。さらに、邦画メジャーでもジブリ作品などが再上映されてヒットしたりもしている。

でも、純粋な新作の邦画メジャー作品の拡大上映はなかった。

というか、今月、来月のラインアップを見てみると、拡大公開される邦画って、本作を含めて東宝作品が多い。東宝は意地でも興行の正常化を進めたいんだろうな…。

でも、東京を中心に全国で新型コロナウイルスの感染者が増えているし、米国の感染状況は収まらず、拡大系の新作映画の公開状態のメドが立っていないからな…。

東宝が躍起になっても無理なんじゃないかなって気はする。

都内の映画館の営業が再開されてから自分が劇場に足を運んだ作品の中では本作は客が入っている方ではあったけれど、半分しか座席を販売していないことを差し引いても、正直、空席は目立ったしね…。

映画興行の復活はまだまだ遥か先だと思うな…。

f:id:takaoharada:20200719071216j:plain