自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

#ハンド全力

タイトルに#を入れるってズルいよね。タイトルを入力しただけで検索に引っかかりやすくなるしね。

それにしても、スポ根系青春映画だと思って鑑賞に臨んだが、実際に見てみたら、ネット炎上をテーマにした作品で驚いた。
しかも、ネット民とネットの話題に飛びつくマスコミ、双方を批判していた。その辺の政治的バランスは良いと思った。
でも、文化庁の推薦作品なのに下ネタ満載だし、作中で何度も外国人を外人呼びしているし、いいのかよ?って思った。熊本の大地震の震災復興支援という名目さえあれば何でもいいのか?
まぁ、この作品はそういう被災者支援みたいなことを言う被災地以外の人やマスコミの偽善とかも批判している作品ではあるけれどね。

 

そして、本作を見て一番驚いたことは安達祐実。最初、キツい物言いをする部長みたいのが出てきたなと思ったが、その登場人物はその後、すぐに顧問であることが分かるんだけれど、この役を演じているのが彼女なんだよね。本当、童顔だな…。

 

ちなみに本作を見た最大の理由はみくりんが出ているから。予告やポスター、チラシなどから出番は少ないんだろうなということは予想していたが、思っていたよりは出番があった。そして、彼女がSNSの撮影に協力するシーンがあって思わずニヤリとしてしまった。AKBグループのファンにはおなじみのモバメと呼ばれる有料メール配信サービスで、彼女は毎日、迷惑メールと呼ばれても仕方ないレベルの量のメールをファン向きに送信しているからね。しかも、ほとんどが画像付き。だから、タイトルに#が付いた作品に彼女を起用するというのは納得の人選だなとは思う。もちろん、熊本出身というのが最大の人選の理由なんだけれどね。

ところで、動画流出に関する登場人物の裏切り行為?ミス?に関して、何も解決しないまま、メンバーたちが仲直りしているのは意味不明だし、試合の途中でエンド・クレジットになるのは、打ち切られたジャンプ漫画みたいだし、全体としてはイマイチだよなと思った。地域おこし系の映画って、こういうイマイチな出来の作品、多いよな…。いろんな船頭が口出しするから、それらに対処しているとこういう出来になるんだろうな…。

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