自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

デート・ア・バレット デッド・オア・バレット

定員の約半分の座席の販売とはいえ、朝イチの回が売り切れるんだから、オタク向けのアニメ、特に特典商法系の作品の上映は新型コロナウイルス感染拡大防止を考慮すると、やっぱり、まだ時期尚早なんじゃないかなという気がする。

 

こういうことを言うと、いわゆるアニオタと呼ばれる人たちは“コロナで経営が厳しいのはアニメ業界も一緒。経済を回さなければ失業者があふれる”みたいなことを言い出すんだろうけれどね。


去年、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の外伝が公開された時も、SNSで“戦争で心身に傷を負った女性の物語は京アニ放火事件で負傷した人や犠牲になった方の遺族にとってはPTSDを引き起こす可能性がある。公開は時期尚早では?”と指摘したら、“京アニの人にだって生活はある”と延々とリプを送りつけてきたからな…。


何か、映画や音楽、アイドルなど他のジャンルに比べて、アニメのオタクって自分が業界側の人間だと思いこんでいるのが多いんだよな…。アニメ業界の人間ではないけれど、マスコミとかゲーム業界、CDショップなどといった間接的に関わっている業界の人間が言うならまだしも、一般企業勤務の人とかが平気で業界人気取りで語っているの多いんだよな…。ちなみに私は一応、マスコミ関係者なのであしからず…。

 

そういえば、作品について全然語っていなかった…。約25分のOVA作品のイベント上映で、しかも後編を待たなくては話が完結しない作品だから、これだけでは何も語れないっていうのが正直なところかな…。25分で1300円の入場料はぼったくりだよね。後編と合わせると約50分で2600円になるのか…。完全にぼったくりだな。あと、声優陣の顔ぶれを見ると、ちょっと前にピークを迎えたコンテンツって感じがするよね…。

 

そういえば、角川シネマ新宿がEJアニメシアター新宿と名前を変えてから初めて、ここで鑑賞した。アニメ専門劇場と銘打っているのに上映前の館内BGMが「シェルブールの雨傘」だし、予告タイムに流れた作品は「海の上のピアニスト」のリバイバル上映だけだし、本当にアニメ専門館なのかって感じだな。そもそも、館名を変更してから今まで訪れる機会がなかったのって、シネコンなど他の上映環境の良い劇場でかかっている作品ばかり上映していて、ここで見る必要性を感じなかったからなんだよね…。今回はたまたま、自分の生活圏内で上映している劇場が2館しかなく、しかも、自分が見たい時間に上映しているのがここしかないから、ここで見たけれど、まぁ、そうでもなければ、わざわざ、ここでは見ないよねって感じかな。

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