自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

思い、思われ、ふり、ふられ

思い、思われ、ふり、ふられ」を鑑賞。

どうせよくある典型的なキラキラ映画でしょと思っていたが、これはキラキラ映画の最高傑作かもしれない!結構泣けた!

さすが、キラキラ映画と映画マニアやキネ旬などに揶揄されるジャンルの第一人者でもある三木孝浩監督作品だ!どうやら、自分はこの監督の手掛けた映画、1本を除いて全部見ているらしいが…。

まぁ、キラキラ映画を揶揄する人の気持ちも分かるけれどね(自分は何故かよく見てしまうが)。コミック・アニメ・ラノベなどの安易な映画化というだけでも映画マニアや評論家などの批判の対象になりやすいのに、出てくるキャラはイケメンと美少女ばかり(そうでないキャラが出てきたとしても単なる狂言回し扱い)。そして、ほとんどの作品がメインキャラたちの半径○メートルの世界しか描かれていない(本作なんか、メインキャラ4人全員が同じマンションの住民だし)。さらに、本作は違うけれど、作品によっては全然、大人のキャラが出てこない不自然なものも多い。そういう話だから、当然、画も安っぽい。せいぜい、夏祭りとか文化祭のシーンくらいだからね、画が派手になるのって。そりゃ、映画マニアや評論家が批判するのも納得って感じ。でも、本作はきちんと感情が描かれていたと思う。

 

それから、髭男の「115万キロのフイルム」が主題歌に選ばれた理由も納得!何気にこの映画、映画製作などクリエイティブ職に就いている人、そういう仕事に就きたいと思っている人への応援歌でもあるから、この曲はピッタリだと思う。

 

それにしても、本作はタイトル通り、誰かを思ったり、誰かに思われたり、誰かをふったり、誰かにふられたりという話だけれど、“(告白は)嬉しいけれど、ごめんなさい”って便利な言葉だよなと改めて思った。作中にもそんな感じの台詞が出てくるが。

 本作ではふられた相手とふった相手が一緒に、文化祭の写真係を担当する場面があったが、これは自分をふった相手と一緒に忘年会の景品などを買う係に任命されたことを思い出したな…。

それから、海外へ行くことになったヒロインに男子が告白するシーンは、全く相手がこっちをそういう対象として見ていないのを承知の上で、彼女が海外へ行く直前に告白まがいのことをし、尚且つ、旅立ちの日に成田へ押し寄せたことを思い出した。そういえば、彼女とブライアン・アダムスの来日公演を見に行ったな…。

 

そういえば、この手の映画って、よく幼なじみという設定が出てくるけれど、東京生まれ東京育ち、しかも、人口が密集している下町民の自分には、そういうのって理解できないんだよな…。公立の小中学校だったら、全校児童・生徒が原則、自宅から徒歩圏内に住んでいるからね…。極端なことをいえば、全校児童・生徒が幼なじみなんだよね…。

 

最後に一言、本作最大の魅力は何よりも浜辺美波が可愛いということだと思う!

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