自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

事故物件 恐い間取り

山下智久亀梨和也の未成年との飲酒スキャンダルには腹が立っていた。
未成年とホテルに行ったとされるのは山下のみらしいが、仮に本当にセックスなどの性行為どころかキスすらしていなかったとしても、未成年とホテルに行けば、立派な淫行。つまり、犯罪行為だと思う。当然、ホテルには行っていない亀梨だって未成年と飲酒したんだから大問題だ!
なのに、ジャニオタはフェイクニュース扱いするし、週刊誌以外のマスコミはジャニーズに忖度してほとんど報じないし、普段は男性のセクハラ行為を糾弾し、アニメの巨乳表現や秋元康の歌詞を男尊女卑だのなんだのと言っているフェミ主張の人ですら擁護している。
普段、同様のことを一般人が行ったら、本当にキスすらしていなくても、相手が未成年だと知らなくても逮捕されるし、芸能人だって処分されているし、フェミ主張の人たちは“ロリコン”だの“気持ち悪い”だの言って叩いていたよね?

同じジャニーズだって、40代の山口達也が似たような問題を起こした時は“気持ち悪い”と言ったし、城島茂なんかはスキャンダルを起こしたわけでもなく、ただ20代女性と結婚しただけなのに“気持ち悪い”呼ばわりされたりもした。
なのに、山下や亀梨に関しては擁護ばかりってのはおかしいでしょ!
まだ30代で若いから気持ち悪くないってこと?40代になったら気持ち悪いおっさんだから犯罪扱いってこと?
あるいは30代でも、ブサイク扱いされている芸人なら許さないが、イケメンのジャニーズなら糾弾しないってことか?
そんなおかしな話はない!

 

そして、通常であれば、未成年スキャンダルがあれば公開延期とかになってもおかしくないのに、何事もなかったかのように、本作のプロモーションが予定通り行われた。
本当、腹が立って仕方なかった。
なので、こんな映画、誰が見てやるか!と思っていた。


ところが、この作品がまさかの大ヒットになってしまった…。映画ネタに関して語ることを趣味にしている自分としては無視できない存在となってしまった。
まだ、コロナが他人事だった2月上旬公開の「犬鳴村」、コロナが他人事でなくなりだした2月下旬公開の「ミッドサマー」は今年を代表するヒット作となった。そして、緊急事態宣言解除後の公開作品でも、8月下旬公開の本作がヒットした。つまり、今年の映画シーンを語る上でホラー映画は無視することができないという状況になったので、鑑賞を決意した。

それにしても、「犬鳴村」や「ミッドサマー」もそうだけれど、本作も怖くないな…。いや、ビックリするシーンとかはあるけれど、ゾクっとする怖さはほとんどないんだよね…。グロいシーンはあるけれどね。本作でも、息子の母親殺害シーンは目を覆いたくなったしね…。

 

とりあえず、ムカつく存在の亀梨の演技は悪くなかった。売れない芸人に見えたしね。

 

それにしても、ツッコミどころ満載だらけの映画だった。事故物件が4軒も出てくるのに、何も解決せずにただ次から次へと引っ越していくだけだからな…。しかも、4軒目でラスボスとの対決シーンが出てきたけれど、そもそも、このラスボスみたいなのが何かも説明されていないしね。

あと、上野駅前の風景にただ、「東京」ってスーパーを入れるのはおかしいでしょ!昔の集団就職の話だったら、地方出身者の上京シーンに上野駅を映して「東京」というスーパーを入れるのは分かるが、現代ものでそれはないでしょ!単なる「東京」という表記で映していいのは、東京駅か、都庁、官公庁街、都心空撮くらいじゃないかな…。まぁ、外国映画なら、どこを映しても、ただの「東京」でいいとは思うけれどね。

 

とりあえず、この作品の良かったことは、奈緒がめちゃくちゃ可愛いかったことかな。そういえば、中田ヒデ監督は「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」でも奈緒を使っていたが、気に入っているのかな?
確かに本作を見ると、ファンになりそうだ…。

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