自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

エディ・ヴァン・ヘイレン氏追悼

80年代のハード・ロック/ヘヴィ・メタルに影響されて音楽マニアになってしまった世代なので、エディ・ヴァン・ヘイレン氏の訃報はかなりつらいニュースだ…。

毎回、モヤモヤしたボーカリストの交替劇を含めて、彼の性格面はお世辞にも評価できるものではなかったかもしれない。

でも、ソングライターとして多くの名曲を世に送り出し、ギタリストやキーボーディストとして数多くの名演を披露した功績はハード・ロックヘヴィ・メタルと呼ばれるジャンルに少しでもハマったことのある人間なら称賛せずにはいられないものだ。

ということで、彼がヴァン・ヘイレンの一員として発表した楽曲、もしくは、ゲスト参加した楽曲の中から自分が特に好きな楽曲を選んでみた。

 

ユー・リアリー・ガット・ミー

踊り明かそう

今夜はビート・イット

ジャンプ

パナマ

ホワイ・キヤント・ディス・ビー・ラヴ

ドリームス

ラヴ・ウォークス・イン

オーバー・ザ・トップ

ホエン・イッツ・ラヴ

パウンドケーキ

ライト・ナウ

キヤント・ストップ・ラヴィン・ユー

ノット・イナフ

ヒューマンズ・ビーイング

 

リリース順で並べたが、あえて、この中で一曲を選べと言われたら、自分は「ヒューマンズ・ビーイング」を選ぶかな。この曲のリリース直後、サミーが脱退してしまうという、いわくつきの曲ではあるが…。

でも、バンドって、何故かメンバー間の関係が良くない時に名曲が出来ることがあるんだよね。

たとえば、ザ・ローリング・ストーンズに解散の危機が迫っていたとされる80年代半ばにリリースされた「ワン・ヒット」の一触即発な雰囲気はたまらくカッコ良かった。

この「ヒューマンズ・ビーイング」にも、そうした緊張感が漂っていることは楽曲を聞けば一目瞭然。(一聴か?)

90年代、多くのハード・ロック/ヘヴィ・メタル系のバンドがオルタナ/グランジに目配せした楽曲をリリースし、昔からのファンに酷評されたりもした。あのメタリカですら酷評された。(個人的には『ロード』、『リロード』時代の楽曲は好きだけれどね)

しかし、この「ヒューマンズ・ビーイング」はオルタナ/グランジの要素をうまく取り込みつつ、オルタナ/グランジ時代にもダサい扱いされなかったスラッシュ・メタル的要素も組み込んでいた。それでいて、サビにくれば、誰もがヴァン・ヘイレン、特にサミー時代の楽曲だと認識できるようになっている。こんな、見事な構成の曲はそう滅多にないと思うな。

 

それにしても、自分のセレクションを見ると、サミー時代の楽曲が多いな…。

日本では相変わらずデイヴ派が多いし、代表曲といえば、「ジャンプ」や「パナマ」といったデイヴ時代の曲があげられるけれど、個人的には名曲と呼べる楽曲は、歌唱域の幅も広く、ギターも弾け、バラードにも対応できるサミー時代に多いと思うんだけれどね。

ただ、サミー派の自分でも日本で一番ヒットしたアルバムがデイヴ時代の『1984』でも、サミー時代の『5150』や『OU812』でもなく、「キャント・ストップ・ラヴィン・ユー」収録の『バランス』というのは納得いかないけれどね。まぁ、CDが売れた時代だったからかな…。

ちなみに、自分が一番好きなアルバムはサミー時代の『F@U#C%K』。

 

ところで、自分は1995年の来日公演を代々木に見に行ったのだが、その時、一緒に行った女子は今、何をしているのだろうか?自分が当時携わっていた番組の学生アルバイトだったんだけれど。彼氏がいるらしいという情報は耳にしていたが、何故か一緒に行ってくれたんだよな。

そして、ちょっと、気になるから、下の名前にバカをつけて、バカ○○と呼んでいたのだが(好きな娘にちょっかい出す小学生男子のやることだな…)、下の名前で呼ぶこともバカと呼ぶことも一緒にライブに行くことも拒否しなかったんだよな…。

どう思われていたのか気になるな…。

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