自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

モンスターストライク THE MOVIE ルシファー 絶望の夜明け

ゲーム版は全くやっていないし、Webアニメ版も見ていない。なのに、劇場版は何故か毎回見ているという「モンスト」シリーズだが、ゲーム版やWebアニメ版の知識がないので、毎回、劇場版を見るたびに頭がポカンとなる。今回で劇場版は3作目だが、とても同じシリーズの作品には見えない。

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同じくゲーム発のコンテンツである「妖怪ウォッチ」も劇場版が公開されるたびに作品の構成や世界観が変わる迷走ぶりを見せているが、アレはまだ同じ流れの作品というのが分かるから劇場版だけ見ても何とか話についていけるが、「モンスト」シリーズは無理。

しかも、過去2作は外資系のワーナー 映画として世に出たということもあり、一見に対する配慮もあったけれど、今回はイオン配給になったことにより、完全にファン向けの作品になってしまっている。その結果、2時間超の上映時間になり、しかも、そのほとんどがバトル・シーンという構成になってしまった。
ファンにとっては嬉しいんだろうが、延々と続くバトル・シーンって個人的には苦手なんだよな…。

アニメや特撮のオタク、SFやアクション系の映画が好きな人って、バトル・シーンが続くのを喜ぶけれど、本当、自分はダメなんだよね。
バトルなど延々とアクションが続くと睡魔に襲われそうになってしまうんだよね。集中力が持たないんだよね。もしかしたら、何かの障害なのかもしれないけれどさ。きちんと、ドラマ部分というか、台詞というか、そういうのがないと本当、自分が何を見ているか分からなくなり、睡魔に襲われそうになるんだよね。
特撮オタクがハリウッド版ゴジラの「キング・オブ・モンスターズ」のドラマ部分はいらないって言っていたけれど、自分は全くの逆で、アレがあったから楽しめたって感じだった。
マッドマックス 怒りのデス・ロード」も映画マニアに絶賛されたけれど自分はダメだった。女性の自立や障害者の活躍が描かれているのでアカデミー作品賞にノミネートされたことに関しては納得している。でも、基本的には“行って帰ってくる”間にバトルしているだけの内容だからね…。
それから、“ガルパンはいいぞ!”と絶賛された「ガールズ&パンツァー」の劇場版も自分は睡魔に襲われそうになった。理由は「デス・ロード」同様、バトル・シーン、アクション・シーンが延々と続くから。
延々と戦地の描写が続く「ブラックホーク・ダウン」もダメだった。当然、「パール・ハーバー」とか2作目以降(5作目は改善したと思う)の「トランスフォーマー」シリーズのようなバトル・シーンを延々と見せることによって尺がのびているマイケル・ベイ監督作品も退屈で仕方がない。

この「モンスト」映画第3弾も上記作品群と同じような気持ちになってしまった。
かといって、全編会話劇みたいな映画も「マリッジ・ストーリー」とかウディ・アレン監督作品みたいな例外を除くと苦手なんだよね。
多分、メリハリがついた作品じゃないとダメなんだろうな。自分でも落ち着きがないのは分かっているから。緩急ついていない作品は合わないんだろうね。

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それにしても、本作に出演している水樹奈々だが、結婚発表からあっという間に妊娠発表になったな…。
最近は声優が結婚や恋愛をオープンにできるようになったよね。
まぁ、内田真礼のように叩かれている人もいるけれど…。
水樹奈々世代、今のアラフォーの女性声優はなかなか結婚できなかったけれど、アラサー世代は次から次へと人気声優と呼ばれる人たちが結婚しているからな。しかも、コロナ禍で仕事がなくなったからっていうわけではなく、ここ数年、人気声優の結婚というのは男女問わず相次いでいるからね。
ファンが結婚や恋愛に対して寛容的になったのは、やっぱり、アニメのコアなファン層が高齢化しているってことなんだろうな。
自分の娘や息子、妹や弟が結婚したような気持ちなのかな?
ひと昔前ならガチ恋的なファンが多かったけれど、30代、40代、50代にもなって、そんな応援の仕方はアホでしょってことなのかな?

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全然、作品の感想になっていないな…。
とりあえず、オラゴンって、何か「妖怪ウォッチ」のジバニャンと「グラブル」のビィを合体させたような感じだよなって思った。