自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

健康診断で「再検査」 

公的機関が実施する健康診断を受けると、かなりの高確率で再検査を受けることになるのは何故なのだろうか?

 

区市町村や学校など公的機関の健康診断は原則無料だ。もしかすると、医療機関は公的機関が実施する健康診断では利益が出ないから、再検査などをさせて利益を得ようとしているのではないか?

 

思い返してみれば、小学生の頃の健康診断では耳鼻科の健診で「耳垢を治療しなさい」という診断結果を渡されることがよくあった。そして、その診断書を持って耳鼻科に行き、治療済みの印をもらい学校に提出しなくてはいけないというシステムになっていた。

 

現在では、変な所にこびりついてしまったなどのケースを除けば、耳垢なんて取る必要がないとされている。当時はそういう認識はなかったかもしれないが、それでも、緊急性は全くないものだった。にも関わらず、すぐに治療しろと学校側から急かされることもあった。

 

それから、歯科の健診では小さな虫歯のようなものが見つかったとして、やはり、至急診察を受けろという診断結果を受けたこともあるが、こちらは耳鼻科と違って予約するのも面倒だし、金もかかるしで、歯科に行くのを無視してしまったのだが、普通に歯磨きをしていただけなのに、翌年の健診では全く引っかからなかった。というか、虫歯とされるものは消えていた。つまり、全然、治療が必要ないものを緊急性のあるもの扱いしていたってことなんだよね。

 

そして、社会人になってから、というか、つい3年半くらい前のことなのだが、区の健康診断を受けた時に“緑内障の疑い”と診断され、緑内障の検査を受けるハメになったことがある。

この時は区の健康診断の実施医療機関になっている眼科(=健診を受けた医療機関)ではなく、普段、自分が数ヵ月に1回くらいのペースでドライアイ治療用の目薬をもらいに行っている眼科で緑内障検査を受けることにしたが、結果は何の問題もないという診断だった。まぁ、区の健診の実施医療機関になっていない眼科へ行ったのは、健診を受けた時点で再検査にされそうなニオイを感じていたからなのだが、案の定、健診の実施医療機関でない眼科で検査を受けたら問題なしってなったしね。

 

今回は肺のレントゲン写真に怪しいものが写っている。“結節影の疑い”があるとして、健診を受けたクリニックと提携している大病院でCT検査を受けるハメになってしまった。

もしかすると、肺がん?結核?あるいは、いつの間にか新型コロナウイルスに感染していて肺をやられているのか?と色々と不安になったし、もし、それらのいずれかの診断が出たら、公私ともに活動が制限されてしまう。収入の不安もあるよなという考えも巡らせてしまった。

そして、この再検査は金がかかる!健診を受けた医療機関からCT検査を受ける大病院宛の紹介状を発行してもらうのに金を取られ、大病院での検査で金を取られ、さらに、その検査の結果はその大病院ではなく、健診を受けた医療機関で聞かなくてはいけないという面倒なシステムになっていて、当然、そこで結果を聞く際にも金を取られる。何回、金を取るんだ?ふざけんな!って感じ。しかも、再検査の結果は何の問題もなしだからね…。

 

医者としては、病気のもとを見逃して患者側から“医療ミス”だとかなんだとか言われるのが嫌だから、少しでも疑いがあれば再検査にしているという部分も確かにあるとは思う。

でも、再検査を受けるたびに問題なしという結果になったり、それこそ昔の小学校の健診のように治療の必要のない耳垢除去を強制されたりってのがあったりすると、公的機関の健診では利益が出ないから、再検査をさせて金儲けしているのではって疑いたくもなるよね。しかも、今回みたいにさらに大病院に精密検査を回せば、大病院の収入にもなるわけだしね。そして、診断結果は大病院ではなく町医者で伝えるってなるんだから、大病院と町医者の間でキックバックみたいな関係もあるのではって疑いたくもなるよね。

 

とりあえず、要精密検査の健診結果を受けてからは病は気からではないが、何か体調不良な気もしていたので、問題がなくなり、まずは一安心という感じかな。

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