2020年Myフェイバリット・ソングス
果たして、2020年代になっても、この選曲方針でいいのかは分からないが、あくまで、“購入”した楽曲のみを対象にした。ここでいう“購入”した楽曲というのは、フィジカル(CD、USBのみを対象。アナログ盤やカセットテープ、MDは再生機器を持っていないので対象外)でリリースされたシングルやアルバム、EP(ミニアルバム)に収録されている楽曲、DVDやBlu-rayなどの映像ソフトに収録されている楽曲、ダウンロード販売されたシングル(単体)やアルバムなどに収録されている楽曲のことである。なお、アルバムは個人名義の作品のみならず、コンピレーション盤やサウンドトラックなども対象とする。
要はいくら、今年よく耳にした曲でも、良いと思った曲でも、現時点ではストリーミングでしか聞くことができない。あるいは、少なくともダウンロード販売はしているが、ストリーミングでしか聞いていない楽曲は対象外としている。
ストリーミング時代になっても、フィジカルはまだ、記念品としての需要があるし、アー写や歌詞、ライナーノーツをじっくりと眺めたいという要望には応えられるけれど、ダウンロードはほぼ意味がなくなってしまったからね。ストリーミングが開始されない楽曲、ストリーミング開始やフィジカルのリリースまで期間がある楽曲でもない限りは購入なんて必要ないしね。実際、今年はダウンロード購入した楽曲はたったの1曲だった。ちなみに去年は2曲。2018年はまだ結構、購入していたということを考えると、自分の中でストリーミングに比重が増えたのは去年あたりからってことになるのかな。
なので、ストリーミングでよく聞き、良い曲だと思った24kゴールデン feat. イアン・ディオールの「ムード」は対象外とした。この曲、ラップだけれどロック系のチャートでもヒットしたのも納得なんだよね。この曲のバック・トラックって完全にロックでいうところのリフだもんね。
それから、フィジカルでリリースされていても特装バージョンでしかリリースされていない作品(ボックス・セットやトール・サイズのパッケージのものなど)は原則買わない主義なので、変形サイズのパッケージでのみの発売が当たり前となり、国内盤という形でのリリースもしなくなったK-POPの韓国オリジナル作品も個人的には対象外となってしまう。
でも、BTSの英語歌唱曲「Dymamite」は今年を代表する1曲だと思う。この曲のヒットを捏造だのなんだと言っているネトウヨは世界のことも、音楽のことも何も知らない、ただの時代に取り残された無知な老害だということを自覚すべきだと思う。仮にコンピ盤「NOW」のUSシリーズの方にこの曲が収録されていたら、対象曲にしていたと思うな。
《洋楽トップ5》
2010年代に突入し、洋楽曲がつまらないとまでは言わないが(つまらないと言っているのは、ラップやEDMを毛嫌いしているだけの老害と言っていいと思う)、地味に感じるようになった部分はあると思う。
それは、ストリーミングで音楽を聞くこと。つまり、ステレオやコンポ、ラジカセなどではなく、スマホやPCで聞くのが当たり前になってしまったからだと思う。
昔に比べれば、スマホやPCの音質はだいぶ良くなった。でも、雑音が多い街中や電車の中でイヤホンをして音楽を聞いていると、すべての音を聞き取れないんだよね。だから、どうしても、スマホやPCで聞きやすい単調なリズムを繰り返すような楽曲がヒットしてしまうのは時代の流れとして仕方のないことなんだとは思う。
一方で、昔ながらの音楽作りをしているようなベテランのアーティストは、スマホやPCで聞くには向いていないから、シングルを出してもヒットしない(アルバム自体は昔からの固定ファンが購入するので、それなりに売れるけれど)。ヒットしなければ、いくら良い曲でも、今年を代表する1曲というイメージを持ちにくいからね。
なので、ヒットしている楽曲にはスケール感が足りないし、スケール感のある楽曲にはヒット感が足りないし、という状況になっている2010年代以降の洋楽シーンは地味と言わざるを得ない気がする。
ということで今年のMyトップ5ソングは以下の通り。
①ブラインディング・ライツ/ザ・ウィークエンド
リリースは去年の年末(正確には11月終盤)だけれど、ビルボードの年間1位にもなったし、コロナによるロックダウンが欧米各地で実施された際には自宅でエクササイズのBGMとしてバイラル化したし、今年を代表する1曲と呼んで問題ないでしょ!まぁ、ウイルスの影響でバイラル・ヒットって面白いよね…。日本ではウイルスって読み方するけれど、英語ではバイラスだからね。要はバイラルというのは、バイラスが語源だからね…。
それにしても、この曲もそうだけれど、この曲が収録されているアルバム『アフター・アワーズ』って、80年代テイスト満載だよね。この曲に関しては、a-ha「テイク・オン・ミー」を思い浮かべる人が多かったようだが、個人的には80年代に日本でブラコンって呼ばれていた音楽に近いかなって感じた。あと、「イン・ユア・アイズ」のリミックスでは、ケニー・Gまで投入しているから、やっぱり、ブラコン感ってのはキーポイントかもしれないな。ケニー・Gも最初は白人だけれど、ブラコン的な中からブレイクしていったしね。
それから、「ブラインディング・ライツ」を含むアルバム『アフター・アワーズ』関連の一連のMVって謎だよな。通称“赤ジャケット”シリーズの一連のMVのグロい感じはなんなんだろうか?しかも、「イン・ユア・アイズ」では生首になってしまったしな…。まぁ、面白いけれどね。
あと、グラミー賞で、シングルとしてもアルバムとしてもMVとしても今回の『アフター・アワーズ』関連は総無視されてしまい、1部門にもノミネートされていないってのは本当、腹が立つ!
ブラコンっぽい=白人っぽいサウンド=黒人の主張だけが正義となる今の米国エンタメ界では評価に値しないってこと?ふざけんな!
上記にあげたような様々な要素を考慮すれば、今年の曲はコレと言わざるを得ないよね。スケール感もそれなりにあるしね。
②アンダードッグ/アリシア・キーズ
アリシアとエド・シーランの共作曲(他のソングライターのクレジットもあるが)。誰が聞いてもアリシア節だが、誰が聞いてもエド節にもなっているのがすごい。
そして、タイトルからも分かるように非常にアンセミックな楽曲。この曲のリリース後、コロナ禍に突入し、コロナと闘う人々への応援歌的扱いになったのも納得。
ただ、これだけの名曲なのに、全米チャートの最高位が69位なんだからね…。
00年代から10年代初頭なら最低でもトップ5入りはできそうな楽曲だと思うんだけれどな。「ノー・ワン」や「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」といった全米ナンバー1ヒット並のポテンシャルはあると思うな。
今回のアルバムでいえば、「ラヴ・ルックス・ベター」もその頃なら大ヒットになっていたタイプの曲だよなって思う。本当、ベテラン・アーティストといっても、00年代デビュー組なんだけれど、そのクラスの人でも10年代になってヒットを出せなくなったよね。マルーン5とかクリス・ブラウン、ドレイクなんて辺りは例外中の例外って感じだよな…。コールドプレイですら最新アルバムでは全米トップ40どころか、HOT 100ヒットすら出せなくなったからな…。
③ミー・アンド・ユー・トゥギャザー・ソング/The 1975
何故か欧米や、欧米メディアとか欧米ファンの意見に左右されやすいロッキング・オンでは2ndや3rdより評価は低いけれど、個人的には今回の4thアルバム『仮定形に関する注釈』の方が前2作よりも良い出来だと思う。ぶっちゃけ、前2作は過大評価だと思う。何というか、評価しないとセンスがない奴、音楽を分かっていない奴と思われる同調圧力に負けて、分かったフリして評価していた人も多いのでは?
今回は1stの頃にあったニュー・ウェイヴ・リバイバル的な要素もありつつ、90年代の要素や現在のミュージック・シーンなどもおりまぜていて、バランスは良いと思う。
この曲は日本人なら、特にアラフォーからアラフィフくらいの人なら誰でも、“スピッツ?”って言いたくなるくらいスピッツ節が展開されている。特にイントロ。
と同時に、90年代UKロックってのも感じるんだよね。スピッツがブレイクしてヒット曲を連発するようになった90年代後半には全くそんなことは意識していなかったが、The 1975のおかげで、実はスピッツは自分たちがデビューした頃のUKロックにも触発されていたんだなというのを改めて実感させられた。
その一方で、The 1975は今回のアルバムに収録されている「ガイズ」という曲では来日した時の思いも語っているから、もしかすると、彼等自身もスピッツの音楽にどこかで影響されている可能性もあるかもしれないなと思った。
ところで、「ミー・アンド・ユー・トゥギャザー・ソング」では、90年代のUKロックと邦楽の影響を感じたけれど、今回のアルバムには、「イフ・ユーア・トゥー・シャイ(レット・ミー・ノウ)」という、モロ80年代の曲があるんだよな…。ラジオで80'sヒットと続けて流れたら、当時の曲だと思ってしまうほど、80年代テイストだしね。というか、ティアーズ・フォー・フィアーズ「ルール・ザ・ワールド」だな!
ちなみに、1アーティスト1曲のしばりにしていなければ、このティアーズ・フォー・フィアーズっぽい曲を5曲の中に選んでいたかもしれない。
④Worth It/ビーバドゥービー
こちらも懐かしサウンドを彷彿とさせる音楽をやっているアーティスト。この曲は、モロ90年代USオルタナだよね。日本でもBiSHのアユニ・Dのソロ ・プロジェクト、PEDROがモロ90年代USオルタナな曲をやっているし、最近メジャー1stアルバムを出した羊文学にもその影響は感じる。それから、あいみょんの最新アルバム収録曲である「さよならの今日に」には94年デビューのウィーザーの2001年リリースの名曲「アイランド・イン・ザ・サン」っぽいところがあるから、90年代オルタナ再評価は世界的なトレンドなんだろうね。ひと昔前の80'sリバイバルが今は90年代になってきたってことなのかな。
そういえば、PEDROのサウンドのおかげで、BiSHの“楽器を持たないパンクバンド”というキャッチフレーズに対する違和感の正体が分かったんだよね。つまり、BiSHのやっている音楽ってパンクじゃないんだよ。別に楽器を持たない奴がパンクを名乗るなとか、バンドを名乗るなって意味ではなくて、アティチュード的にはパンクかもしれないが、サウンド的には90年代USオルタナじゃん!それをパンクって言うから、“え?”ってなるんだよってことに気付かせてくれたかな。
そして、ビーバドゥービーって、邦楽女性アーティストみたいなルックスだよね。さらにいえば、90年代の邦楽アーティストっぽい。CHARAとかね。まぁ、アジア系だから邦楽アーティストっぽいルックスでもおかしくないんだけれどね。
⑤カーディガン/テイラー・スウィフト
緊急リリースされたアルバム『フォークロア』のリード・シングルで全米チャート1位を獲得。年末になってリリースしたもう1枚の緊急リリース・アルバム『エヴァーモア』からも「ウィロー」というナンバー1ヒットが生まれている。
去年のアルバム「ラヴァー」からはナンバー1ヒットが生まれなかったのに、今年リリースされた2作からはいずれもナンバー1ヒットが生まれているというのは、やっぱり、スーパースターとなり、きらびやかな装飾を施したサウンドの楽曲を歌うテイラーにあきてきたということなんだろうね。
今年リリースされたアルバム2作はほとんどフォークなサウンドに多少、オルタナっぽい要素もまじえた作風で、ぶっちゃけ、カントリー歌手だった初期のテイラーよりも素朴なサウンドだけれど、ファンの深層心理としては、ポップ・スター然とした曲より、カントリーやフォークといったルーツ音楽の方を聞きたいって思いが強かったんだろうね。まぁ、日本では、このコロナ禍だからこそ作られたルーツ音楽アルバム2作は過去作よりも大幅に売り上げダウンとなっているようだけれどね。日本では、ポップ・スターのテイラーの方が一般受けするんだろうね。個人的にはルーツ寄りのテイラーの方が好きだけれどね。
それにしても、テイラーのようにコロナ禍で活動が制限されたおかげで創作活動が活発化するアーティストって、未成年との性行為問題で移動が制限されていた2000年代前半に次から次へと名曲やヒット曲を作りだしていたR.ケリーみたいだな…。まぁ、テイラーはアルバムを出せば大規模なワールド・ツアーをやっていたから、それができなかった分、曲作りの時間が増えたってのはあるかな。今まではだいたい、2年(たまに3年)に1枚のペースでアルバムを出すという大物にしてはハイペースだったから、ツアーがなければ、さらにリリースのペースは加速するよなってところかな。
《邦楽トップ5》
コロナ禍で接触系イベントが大幅に減少したおかげで、握手券が付かないCDを出しても大幅に売り上げを落とすだけとなり、秋元康系アイドルは軒並みリリースが減ってしまった。そして、乃木坂46は夏に配信シングルを2作リリースしたが、チャリティ・シングルの「世界中の隣人よ」はBillboard JAPANの総合チャートでトップ20内にすら入れなかったし、「Route 246」は小室哲哉提供曲という話題性があったにもかかわらず、ギリギリでトップ10内に入れた程度だった。AKB48が夏にリリースした配信チャリティ・ソング「離れていても」は乃木坂レベルのヒットにすらならなかった。OGを動員したにもかかわらず。
これまで、ファンは音楽を購入していない握手券を買っているだけだと揶揄されてきた秋元系アイドルだが、CDをリリースすれば、首位を確実に取るグループが配信のみのリリースだとこの程度のヒットにしかならないというのは、やはり、ファンはアイドルと接触したいだけで楽曲に興味はないというのが本当だったんだというのが明白になってしまった1年だった。
その秋元系が凋落して空いたスペースを埋め、前近代的なオリコンのチャートを占拠したのが、秋元系以上にフィジカルを重視しているジャニーズなんだから、本当、呆れるばかり。
オリコンの年間1位は10年代の間はずっとAKBだったが、今年は遂に首位の座から陥落してしまった。そのかわりに年間1位を獲得したのはジャニーズだ。
今年、ストーンズと読ませるジャニーズのSixTONESがデビューし、彼らが同じくジャニーズのSnow Manとのスプリット・シングルとして出した作品がオリコンの年間1位となったが、所属レコード会社の違うグループの楽曲をスプリット・シングルとして、それぞれのレコード会社から出すという売り方でミリオンセールスを記録したり、年間1位を獲得するというのは納得がいかない。
しかし、これは洋楽でもレコード会社の違うアーティストのコラボ曲なんかでは、アルバムとしては、アーティストAのアルバムに収録=アーティストAのレコード会社から出すが、シングルとしてはアーティストBのレコード会社から出すみたいなこともあるので、まぁ、許容範囲かなとは思う。
でも、ストーンズと読ませるグループ名に関しては、許せないとの思いしかない。音楽ファン、特に洋楽好きにとってストーンズとは、ザ・ローリング・ストーンズの略称のことである。
なので、ストーンズと読ませるグループがいるだけで、音楽に対するリスペクトがないと思ってしまうのも事実。
しかも、ストーンズと検索すると、SixTONESのことばかり出てきて、ロック界の生きるレジェンドに関する検索結果はなかなか出てこないのは洋楽好きなら多くが、“日本終わっている”と思うことだろう。
さらに、レコード会社側が“そっちのストーンズじゃない”とか“待ってろ、世界。”みたいに、わざとザ・ローリング・ストーンズのファンや洋楽好きを挑発するようなフレーズを使ってキャンペーンをしていることもさらなる怒りを買っている。
そして、SixTONESのファンが、ザ・ローリング・ストーンズのファンに対して、“若者に対して文句を言っているだけの老害”とか、“そっちはザ・ローリング・ストーンズなんだから省略する必要はない。ただのストーンズはこちらだ”などといった、音楽界の先達に対して何のリスペクトもせずに(遥か昔から、今、現役で活動しているジャニーズのタレント全てが生まれる以前よりストーンズの略称で呼ばれていたバンドに対して、その言い種はないでしょ!)、問題提供した音楽ファンを老害扱いして片付け、しかも、自分たちが気に入らない意見を言っている人のSNSに次から次へと攻撃を仕掛けているんだから、いい加減にしろと言いたい。
その名前とタチの悪いファンのせいで、本当、SixTONESのイメージは悪化するばかりなんだよね。せっかく良い曲が多いのにね。
ちなみに、このスプリット・シングル買いました。でも、SixTONESは許しがたいので、2nd以降のシングルは買っていません。Snow Manは2ndシングルも買いました。
そういえば、SixTONESのファンとSnow Manのファンも仲はよろしくないというウワサもありますしね…。
まとめて、スノストなんて略称で呼ばれる。しかも、スノ(Snow Man)が先にきている。SixTONESのファンはそれに腹を立てているから、やたらと略称で呼ぶなと、ザ・ローリング・ストーンズのファンや洋楽好きに言っている気もするな。
ということで今年のMyトップ5ソングは以下の通り。
①3-2/HKT48
ムカつくことも多いし、今時、そのセンスはないだろって思うことも多い。それでも、秋元康って、時たま、とんでもない歌詞を書くんだよな。なので、秋元系アイドルの曲がその年の最大のフェイバリット・ソングになることも多い。
この曲の歌詞のすごいところは、“3-2なら孤独が残る”“3÷2なら僕だけ余る”“3-1なら割り切れるだろう”という、友人と同じ異性を好きになり、その異性は友人の方に恋愛感情を抱いているという経験をした人なら誰もが共感できる、他の2人は自分を仲間と思っているかもしれないが、君たち2人が好きあっているということは、それはこっちを除け者にしていることなんだよ。それを理解していない人と一緒にいなきゃいけないことほど虚しい気持ちになることはないよという描写を、これほど的確に強烈なワードで表現できるんだから、やっぱり秋元康は天才だと思うな。時々、天災にもなるが。
それにしても、邦楽でも洋楽でも、この曲と同じ、男2、女1の3人組グループって、大抵、途中で男メンバー1人が抜けるよね。結局、この曲で除け者にされた“僕”みたいな立場の人が去っていくんだろうね。
②愛を知る/ラストアイドル
そして、秋元康は強運の持ち主でもある。その曲がリリースされた時期の社会情勢とリンクしてしまうことも時々ある。まぁ、経済ニュースに出てくるような用語を入れるのが好きだから、社会情勢を先読みしている可能性はあるけれどね。でも、この曲は本当にたまたまリンクしただけだと思う。
この曲は緊急事態宣言下の4月にリリースされたが、歌いだしの“生きてりゃいいことあるもんさ”というフレーズは、まさに、コロナ禍で厳しい世の中だが、きっと、いつかいいことあるから、自殺したり、人を殺めたりなんかするんじゃないよってメッセージにも取ることができた。
③ソンナコトナイヨ/日向坂46
楽曲自体はそれほどではないかもしれないが、この曲のサビの変な振り付けが印象的なので、それも込みで評価。というか、あの振り付けって、元ネタは“そんなの関係ねぇ”でしょ?“ソンナ(そんな)”つながりで、ほとんど親父ギャグのノリでやっているでしょ?
え?ソンナコトナイだって?本当かな?
④Free Turn/TrySail
アニオタ、声オタのリアクションはそうでもないようだが、個人的にはTrySailの楽曲でも随一の高揚感があると思うんだけれどな。特にサビのところね。
あと、トラセはこの曲に続けて出した「ごまかし」も好きだった。1アーティスト1曲のしばりにしていなければ、「ごまかし」も選んでいたと思う。
それにしても、TrySailのライブは2公演も当選していたのに、コロナの影響で中止になってしまったんだよな…。どう考えても、開催できる雰囲気でないのに、チケットを売るなよって感じだな。手数料から得られる収入を得るために、開催は無理だと分かっていても、チケットを一旦発行してから中止にすれば、手数料は払い戻さずにチケット代だけを払い戻せば済むから、わざとチケットを一旦発行しているような気がして仕方ない。
まぁ、その後、もちょのソロ・コンサートは見られたので多少の不満は解消されたけれどね。
ところで、余談だが、トラセの一推しはもちょなんだよね。でも、トラセを好きになったきっかけは雨宮天。アニメ「一週間フレンズ。」とそのキャラソンとして彼女が歌った「奏」で彼女に興味を持った。まぁ、清潔感が増したゆいはんみたいなルックスというのも興味を持ったきっかけだが。でも、万が一、3人のうちの誰かと付き合うとか結婚するとしたら夏川椎菜がいいなと思っていたりもする。何言ってんだ?俺は…。
⑤炎/LiSA
80年代洋楽でAORとか産業ロックに括られたアーティスト、あるいは、ハード・ロック、ヘヴィ・メタル系のアーティストがやるパワー・バラッドと呼ばれるタイプの楽曲があるが、まさにそんなイメージの曲って感じかな。
LiSAの歌声を聞いて松田聖子を思い浮かべたみたいな意見を述べていた人がいたが、多分、その人の頭の中で流れていたのはデイヴィッド・フォスターがプロデュースした「抱いて…」だと思う。
要は、デイヴィッド,フォスターが手掛けていた時期のシカゴがやりそうなパワー・バラッドなんだよね。
曲調やアレンジと同時に、サビの部分にも既聴感を抱いたが、それは、90年代後半から00年代前半にかけて人気を集めた女性カントリー歌手によるクロスオーバー路線の楽曲だということにも気付いた。具体的に曲名をあげると、フェイス・ヒルの「ブリーズ」とか、その辺りのヒット曲。
要はアニオタでもアニソン好きでもないのに、この曲を気にいる人が中高年でも結構いるというのはそういう部分だと思う。
それにしても、次のLiSAの楽曲、いくら鬼滅同様アニプレックス作品とはいえ、実写映画の主題歌なのか…。チラッと予告編で聞いた限りだと汎用型邦楽バラードって感じだな。別にLiSAが歌わなくてもいいって感じ。
まぁ、アーティスト側としては、アニソン歌手として、ルックス的にもデブ、ガリ、ハゲなど冴えないのが多く、ファッション的にもパッとせず、体臭や口臭がキツいのも多いオタクたちから姫扱いされるよりも、イケメンや可愛い女子に支持される邦楽アーティストになりたいって思うのは当然だから、レコード会社などから一般受けする楽曲を提案されたら、まぁ、ファン層拡大のためにも受け入れるよねってところだろうね…。
Aimerもアニメタイアップ以外の楽曲を増やしたり、一般邦楽アーティストとコラボしたりして、アニソンのイメージを薄くしようとしている感はあるしね。そんな感じなんだろうね。
ということで、コロナ禍の影響で活動が限定的になったせいか、洋楽も邦楽も小粒な一年でした。