自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

墨田区東向島なつめ公園の騒音問題

墨田区東向島のなつめ公園では長らく、異常な騒ぎ方をする子どもたちによって治安が悪化していた。

多い時には15人ほどの小学3年生から4年生くらいの男女混合の子どもたちが乱暴な言葉を使いながら、園内を走り回っていた。場合によってはサッカーや野球をしていたし、鬼ごっこをする時には近隣の一軒家やマンションの敷地内にも侵入していたし、その辺の工事現場から盗んできたと思われる金槌で園内の金属部分を叩いたりもしていたし、公園を大人が通りかかるとその大人をからかって遊んだりもしていたし、子どもたちの中でも特定の子どもをバカにしていじったりなんてこともしていた。しかも、大声なので非常に不快だった。

 

騒ぎ出したのは数年前からだったと思うが、悪化したのは、最初の緊急事態宣言が明けた去年の6月あたりからだと思う。基本、土日祝日関係なく、彼等はやって来る。学校が午前中で終わるような日は、午後2時くらいから。学校が6時間目まである日は4時くらいになるとやって来て騒いでいた。

 

こういうことを言うと、子どもの成長を妨げる老害扱いされ、批判した方が悪者にされる風潮が最近はあるので、近隣住民は区役所などに苦情を訴えたり、子どもたちに注意したりするのをためらっていたが、さすがに、今回、2度目の緊急事態宣言が発令されて以降は、彼等の騒ぎ方がエスカレートしてきたので、直接、彼等に注意する大人も出てきたし、自分は数回にわたって区役所の問い合わせフォームに苦情を投書したりした。

おそらく、そういう苦情が多かったのだろうと思うが、今週の月曜日に区役所から返答のメールが来た。

“マスクをしない15人近い子どもたちが騒ぎ回るのは公園周辺に住む高齢者のコロナ感染リスクを高める要因になる。公園付近の学校に公園での遊び方について注意喚起してほしい”との投書に対して、区役所の担当からは“注意喚起した”との回答があった。子どものすることに対して批判できない最近の風潮から考えると、異例ともいえる対処をしたことになるが、それは、言い方は悪いが、高齢者のコロナ感染リスクが高まることを放っておいていいのか?という脅しが効いたのかも知れないと思う。

 

そして、そのメールが来た日は、いつもよりも少ない人数の子どもが短時間だけ来て、すぐに帰っていった。そのうちの1人の親とみられる大人が、うちの母親(高齢者)をにらんで帰っていったらしいので、どうやら、公園で無防備に騒ぐことは高齢者のコロナ感染リスクを高めるからやめましょうみたいな連絡が教師から児童や保護者に対して行きわたったのではないかと推測される。

 

さらに、その翌日や翌々日は全くその午後の時間帯に子どもが来なかった。完全にその騒ぐ集団とその保護者に連絡が行きわたったのだと思う。

 

ところが、祝日だった今週の木曜日からは今までの騒ぐ連中とは異なる層が公園に来るようになった。多少は騒ぐが許容範囲の騒ぎ方で、しかも、今までいた連中は子どもだけだったが、この日からは親子連れが増えたし、小学校の高学年くらいも来るようになった。

今まで騒いでいた連中は全員が同じグループだったが、ここ数日に来る人たちは、トータルでは15人くらいになっていても、全員が同じグループではないようだ。

もしかすると、近隣住民の騒音被害やコロナ対策に関する苦情とは別に、あの連中が公園を占拠しているせいで遊べないという苦情が、あの連中の保護者とは別の保護者から寄せられていたのだろうか?

 

ただ、この新勢力も公園では禁止されているボール遊びをしているんだよね…。

よく、“何故、公園でボール遊びをしてはいけないんだ”みたいなことを、さも正論のように主張している保護者が多数いるし、マスコミもそれに同調しているけれど、東京23区の住宅街にある公園は昔からボール遊び禁止だったんだよね。

半世紀くらい前の漫画の中で、ボール遊びをしていた子どもたちがボールを近隣の家に飛ばしてしまい、雷オヤジに怒られたり、凶暴な飼い犬に追いかけられたりって描写があるくらいだから、東京23区では、それが遙か昔からルールなんだよ。それに文句を言うのは、都会での遊び方を知らない田舎者って自らアピールしているようなものだと思うので、あまり、公園でボール遊びをさせないのは間違っているみたいなことをさも正論のように言うのはやめた方がいいと思うな。

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