自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

テート美術館所蔵 コンスタブル展

去年は一度も美術館・博物館に行くことがなかった。というか、美術館・博物館以外で開催されたものも含めて展覧会・展示会に行くことができなかった。

理由は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の影響で、美術館・博物館の営業が休止された期間があったうえに、緊急事態宣言が明けた後も多くの展覧会・展示会で、事前予約制を取るようになったからだ。

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基本的に自分が美術館などに行きたくなるのは、映画を見るほどの時間はないが、ちょっと時間に余裕ができたという時だ。

映画なら上映開始時間も、上映時間も決まっているから、2時間分なり、3時間分なりの時間を割かなくてはならない。でも、展覧会なら自分のペースで鑑賞することができるから、1時間くらいのちょっとした空き時間でも楽しむことができる。

でも、こうしたちょっとした空き時間というのは、その時の仕事終わりの時間帯とかでコロコロ変わってしまう。日時指定されたのでは映画館へ行くのと同じだから、全然、ふらっと空き時間に見に行くという感じではなくなってしまう。だから、足が遠のいてしまっていた。

 

しかし、最近は日時予約制を取っていないものや、予約制は取っていても当日券も購入できるものが増えてきたということで、実に1年2ヵ月ぶりに美術展に足を運ぶことになった。会場は1年2ヵ月前と同じ三菱一号館美術館だ。

 

それにしても、コロナ禍になる前からその傾向はあったが、最近、美術展の入場料が高くなったよね…。

狭い三菱一号館美術館で何故、1900円も取られなくてはいけないのだろうか…。TOHOシネマズなど一部映画館の一般の入場料と同じだからね。邦画大手が都内で運営するシネコンでもMOVIX亀有なんかは1800円だから、それを考えると割高感が強いよね。

国立西洋美術館みたいに膨大な量の常設展も鑑賞できるならそのくらいの金を払ってもいいけれど、60点くらいしか展示されない三菱一号館美術館で1900円というのは納得いかないな…。

まぁ、人件費も給料も物価も上がっている海外から作品を借りてくるわけだから、その経費が入場料に上乗せされるのは当然だし、コロナ禍で美術館・博物館の運営も厳しくなっているから仕方ない面もあるとは思うけれどね。

 

そんな不満を抱いたりもしたけれど、今回の「コンスタブル展」で見ることができた作品に関してはそんなに文句はありません。風景画が大好きなので。風景画を見ると落ち着くしね。

 

とりあえず、チケット売場は列ができていたけれど、場内はガラガラだった。後日の鑑賞チケットとかパスの購入者が多かったのだろうか?

三菱一号館美術館は細かい部屋ごとにわかれた展示の仕方をしているけれど、途中から部屋に自分以外いない時間の方が多かったしね。

まぁ、三菱一号館美術館って、国立新美術館とか森アーツセンターギャラリーみたいな熱心な美術ファンでない層に媚びを売った美術館とは違うから、元々、そんなに混んだりはしないけれどね。

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