自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

リアル花見@上野公園

上野公園の桜を飲食せずに園内をぐるっと回りながら眺めるだけというリアルな花見を2003年からずっと同じ相手と一緒にやっている。

その相手というのは、かつて自分が担当していた番組で学生バイトをやっていた人で、2003年は彼が大学を卒業してフリーターになったばかり。自分は休職する直前というタイミングで、たまたま、両者とも時間があり余っていたから、上野でも行くかって感じになったのだと思う。

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そして、それ以降ほぼ毎年、上野公園でガチな花見をするのが恒例の行事となってしまった。

自分の仕事の都合でどうしてもスケジュール調整ができず相手のみがソロで行ったこともあったし、悪天候が続き中止となったこともあった。

去年はコロナの影響で上野公園への立ち入りが制限されたりもしたし、プライベートで人と会うのは極力避けようという風潮だったので、恒例の会は中止となり、自分一人で上野公園の入口をちらっと覗いただけで終わってしまった。

 

ということで、2年ぶりに恒例の会が催されることになった。もっとも、ここ最近は相手が正社員になり、かなりの激務をこなしているということだし、自分もここ最近は土日に仕事をすることもあるので、なかなか両者のスケジュール調整は年々、厳しくなっていた。なので、タイミングを逸した今年は完全に葉桜状態での花見となってしまった。

 

それにしても、自分たちも出かけておいてなんだが、日本人のほとんどはコロナは風邪論者になっているのではないか?ここまで緊張感のない国民って世界中見渡してもいないと思うぞ。なので、自粛しようと言い出しにくい雰囲気もあり、今年は開催となった。

 

まぁ、これまでと同様、園内をぐるっと15分くらい歩きながら、お互いの近況を話すというのがこの会の趣旨みたいなものだから、葉桜になっていても、そんなに問題ではないんだけれどね。

 

このリアル花見が始まった2003年は先述したように自分の休職時期ということもあり、一旦、色々なものをリセットしようというモードになっていた。その流れで高校時代の同級生に声をかけ、定期的に飲み会を開くようにしたのだが(最大で5〜6人くらいの面子だったのかな?)、そっちの方は、参加メンバーの1人が行方不明になったり、離婚だの再婚だのがあったりして、メンバーが徐々に欠けていき、そして、3年前にはメンバーの1人の老害化が激しくなってしまい、それにガマンができなくなり、彼との付き合いを考えるようになったので(こっちが39度の高熱を出した時に、“自分は鍛えているので風邪をひきません”なんて言ってくる奴とは縁を切って当然でしょ!ちなみに、こいつの職業は社労士。社労士って、こういうマインドの奴が多いんだよ!全然、労働者の味方ではない!企業の手先だからね!)、そっちの会は少なくとも自分が参加する形では開かれなくなってしまった。

 

でも、こちらのリアル花見は今でも続いているんだよね。まぁ、アニメ・声優系という共通のオタク趣味があるし、自分も相手も広義のクリエイティブ職だから、話が通じる部分はあるんだろうね。

高校時代の同級生は、職種も趣味も全く違うからね。彼等はジムで体を鍛えることか、飲みに行くことくらいしか趣味はないし、彼等からすれば、クリエイティブ職みたいな、どこまでが仕事で、どこまでが趣味か分からない仕事は仕事として理解できないんだろうね。

 

ということで、自分も相手も40代になった状態で開催された最初で最後のリアル花見は無事終了した。来年は自分は40代ではないしね。

まさか、こんなに長く続く恒例イベントになるとは思わなかった。今でも最初に開催した時の待ち合わせのことを思い出せるからね。本当、年月って、あっという間に過ぎていくよね。

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