自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

ゴッホ展

上野の森美術館で「ゴッホ展」を鑑賞。何か最近、美術展の入場料高くなったよな…。国立西洋美術館みたいに企画展を上回る量の展示品がある常設展示があり、なおかつ、その中でミニ企画展をやっているようなところなら別だが、企画展だけで、展示品総数も100に満たないような所で映画なみの入場料ってのは高いよな…。まぁ、国際感覚では安いのかもしれないし、作品を借りたりする料金を考慮すると、こうなるのだろうが…。

あと、美術館のスタッフも客もなんというか、美術好きでないのが増えた。客に運営団体聞かれて答えられないスタッフなんて、クビでいいんじゃないのかな。

それから、客の方も酷い。携帯は鳴らすし、私語は多いし、作品を指さすし、子どもを連れてきて、その子どもがギャーギャー騒いでいるし。

そして、何より、美術館にやってくる客層が変わったと感じるのは、列に並んで作品を見ないといけないと思っているのが多いことかな。中には、割り込みされたとかブーブー言っているのも見る。美術館は基本、自分の好きな順番で、好きなペースで鑑賞する所なのに…。人気俳優や声優を使った音声ガイドとかのマスアピールのおかげで美術好きでない客層が増えた悪影響だな。美術館をアトラクションか、セールの列だと思っているようだ。

そういえば、肝心の展示内容の感想を言っていなかった。関連作品として、モネが見られたのが良かった。そして、終盤に展示されている作品に向けてのストーリー作りも良かったと思う。ゴッホの変遷も分かるし。

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