自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ゾンビランド:ダブルタップ

前作は米国では大ヒットしたけれど、日本では米国産ホラー映画、ましてやコメディ系だから当たらないだろうと、小規模公開だったが、意外と健闘してしまった。そして、いつの間にか米国産ホラー映画もそれなりに当たるようになってきたことから、今回はそれ…

幸福路のチー

「この世界の片隅に」や「おもひでぽろぽろ」と比較したくなるのも納得の内容だが、それにプラスして、「ちびまる子」要素もあるなと思った。 それにしても、混乱期や経済発展期は国や地域によってバラバラなはずなのに、東アジア共通の文化とか思想ってある…

フラグタイム

時間を止めている間にスカートをめくり、パンツをのぞくって、AVみたいだよなと思ったが、実際に見たら、本当にエロかった。まぁ、そういうAVあるしね…。 それにしても、突っ込み所だらけの作品だ…。 3分じゃ、あれだけのことはできないよね。 でも、後半の…

「サンタ・カンパニー ~クリスマスの秘密~」「コルボッコロ」

「鈴」で合意に2本の共通項を作っているのはどうなんだろうとは思った。 そして、両作品とも尺が短いから説明不足な点も多いし、いきなりクライマックスみたいなところもあった。それから、登場人物を減らした方が、尺的には良かったのではと思う部分もあっ…

映画館でのスマホ使用問題

ここ最近、ネット上で話題になっている「映画館でのスマホ使用問題」。 SNSでちょっとした意見を呟くだけで長文を書くつもりはなかったが、何日か経っても激論が交わされているし、ワイドショーのネタにもなってしまったので、自分も長々と意見を述べたいと…

失くした体

身体機能の喪失=身近な人間の喪失や人間性の喪失のメタファーみたいな感じの典型的なパターンではあるし、ちょっと不気味な設定ではあるが、何か切ないし、ジーンとくるところもあるし、前向きにも取れる終わり方も良かった。原作のタイトルが「HAPPY HAND…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド エクステンデッド・カット

全然、ロング・バージョンとか完全版とかディレクターズ・カットとかの類の作品ではなかった。単なるオリジナル版に特典映像を併映しただけだった。 時々、主題歌MVを本編前に流す上映があるが、ほとんど、アレと同じレベルだな。 MVの同時上映といえば、か…

青春時代 松本いちかさんデビューイベント

一応、マスコミ業界にいる人間、しかも、プロフェッショナルな人間として ①自腹で鑑賞する ②著名人に握手やサインを求めない この2点をモットーにしている。 ①に関しては、取材などで事前に試写会などで映画を鑑賞しておく必要がある。仕事上の付き合いで招…

アナと雪の女王2

字幕版で鑑賞。かなり空席が目立っていた。 下町地域で見たから? 悪天候だから? それとも、前作と異なり日米同時公開になったから、楽曲が浸透していないので、字幕版と吹替版で聞き比べるような人がいなくなった? あるいは、もう、「アナ雪」は松たか子&…

恐怖人形

ツッコミどころは多いが、かつてのアメリカ製スプラッターとジャパニーズ・ホラーのおいしいところをまとめたような作品だった。 変化球ではあるが、エ〇チしていたのが最初に殺されるとか、「すぐ〇〇」と言った人間が殺されるとか。童〇や処〇が生き残ると…

殺さない彼と死なない彼女

某ヒット中の映画に使われた「逆詐欺映画」というフレーズは限りなくステマに近いと思う。でも、この「殺さない彼と死なない彼女」はマジで何度も詐欺にあう映画だと思う。 最初はこんな内容なの?映画にする必要ある?「徒然チルドレン」みたいな青春群像シ…

ブライトバーン/恐怖の拡散者

脚本が酷い…。 そりゃ、本国ではソニー・ピクチャーズ作品なのに、日本では楽天・東宝東和共同配給なんてワケの分からない公開の仕方になるわけだ。ソニーは最近、日本でもホラー系作品を中ヒットさせていたりしたんだから、普通なら自分で配給するはずだし…

アイリッシュマン

上映時間3時間29分(3時間30分と記されているものもある)の大作映画「アイリッシュマン」を見た。 ●マーティン・スコセッシ監督作品●ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ共演●賞レースを賑わせる作品と有力視されている●スクリーンで見る機…

映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ

「逆詐欺映画」と話題になっているアニメ映画を見た。 やっぱり、SNSなどで話題になっていたというのはステマだなと思った。 感動的なシーンはあったけれど、あの内容と、かろうじて1時間を超えている程度の上映時間で一般料金1900円は詐欺だよ。 そもそも、…

ターミネーター:ニュー・フェイト

原題は「ダーク・フェイト」なのに、邦題は「ニュー・フェイト」って、まるっきり逆の意味じゃないか!ふざけんなって思ったが、内容を考えると邦題の方が正しい。原題のみならず内容とも真逆の邦題にしてしまった「ゼロ・グラビティ」とは大違いだ。 一番の…

STU48 全国ツアー2019 〜船で行くわけではありません〜

見やすい会場ではないが、推しが1人しかいないグループなので、そのメンバーを追いかけていればいいから、そんなに見える・見えない問題では不満はない。ただ、演出とか構成の面では不満に思うところは多かったが。 ところで、いわゆるライブスペースと呼ば…

コートールド美術館展 魅惑の印象派

改めて、印象派って日本では異様に人気があるよなというのを実感した。 モネの作品が展示された展覧会には何度も行ったが、多分、見たの初めてだろうなという作品もあった。それにしても、モネの作品はずっと眺めていてもあきない…。 そして、ルノワールの「…

IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。

「IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。」って、かつてないほどのクソ邦題だよな。前作から引き続いている原題のシリーズタイトルの英語表記とカタカタ表記を/で併記するのも意味不明。どちらかでいい。 それから、格好悪い日本語サブタイトル(、…

夏の夜空と秋の夕日と冬の朝と春の風

これは、オムニバス映画というよりかは、短編の4本立てと呼んだ方がいい内容かな。1篇ごとに独立したエンド・クレジットが出るし、エピソード間を繋ぐ映像とか、冒頭やラストにクロスオーバーするシーンがあるわけでもないし。 とりあえず、夏篇のなーたんが…

第32回東京国際映画祭「マリッジ・ストーリー」

賞レースに絡みそうなネトフリ映画をスクリーンで見られる貴重な機会なので、普段はしないが、今回は公私混同して権力?を使って「マリッジ・ストーリー」を見た。 これは主要部門ノミネートされる作品だと思う。すごい! 主演2人の演技もすごい。長台詞も多…

ハケンアニメ!

舞台を見たの久しぶり。今やっている仕事、スケジュールがコロコロ変わるから、なかなか舞台を見に行けないんだよな…。アニメ(に限らず映像制作の現場のほとんどがそうだが)にはフリーを含めた非正規労働者が多いという意味での「派遣」。アニメの放送形態…

ジェミニマン

誤訳・珍訳でおなじみの奈津子だが、この作品には「自然パーク」という面白字幕が出てきた。「自然公園」で良くないか?何かテーマパークみたいなものだと思っているのか?それとも、大館市ベニヤマ自然パークの影響か? ところで、‪本作に登場するクローン…

閉鎖病棟 ―それぞれの朝―

何気に邦画、しかも社会派の作品では滅多に使われないような視覚効果を使っているのがすごい…。さすが、「愛を乞うひと」を撮った監督の作品だなと思った。 鶴瓶の若い頃の描写なんてよく出来ていた。声は今のオールド・バージョンそのままだったが。多分、…

ゴッホ展

上野の森美術館で「ゴッホ展」を鑑賞。何か最近、美術展の入場料高くなったよな…。国立西洋美術館みたいに企画展を上回る量の展示品がある常設展示があり、なおかつ、その中でミニ企画展をやっているようなところなら別だが、企画展だけで、展示品総数も100…