自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

2020年Myベスト映画

今年は新型コロナウイルスの影響で都内で映画館の営業が長期にわたって中止されるというかつてない事態となった。 2011年の東日本大震災の時や去年の台風19号の時でさえ、都内で映画館の営業が休止されたのはわすかな日数だけだった。 しかし、今年はかつて…

2020年映画納めは「ジョゼと虎と魚たち」

大晦日に映画館に行くのが実は好き。 最近はシネコン的営業の仕方により、普通に夜の上映も行われいるし、いわゆるレイトショーも実施されているが、ひと昔前までは大晦日は夕方の回の上映が終わると営業を終えてしまっていたんだよね。 普段は、ひとでなし…

第62回 輝く!日本レコード大賞

これほど、納得のいくレコ大(大賞)結果って滅多にない。レコ大発表の場面を中継番組で見て泣いたのは初めてだ! おそらく、ほとんどの日本の音楽リスナーが納得する結果となったのって、サザンの「TSUNAMI」が受賞した2000年以来では? まぁ、人によっては…

2020年Myフェイバリット・ソングス

果たして、2020年代になっても、この選曲方針でいいのかは分からないが、あくまで、“購入”した楽曲のみを対象にした。ここでいう“購入”した楽曲というのは、フィジカル(CD、USBのみを対象。アナログ盤やカセットテープ、MDは再生機器を持っていないので対象…

映画 えんとつ町のプペル(ネタバレあり)

吉本興業って、本来はエンタメ企業なんだから興行と表記すべきなのに興業としている時点で頭の悪い人たちなんだろうなと思ってしまうことがある。そうでなければ、元々、ヤクザに毛が生えたようなものだから自分たちが興行をやっているという認識はなくヤク…

劇場版ポケットモンスター ココ

ここ最近のポケモン映画は、子どもではなく大人をターゲットにしているとよく言われている。確かにノスタルジックな路線のものや、泣ける作品などが目立つ。前作なんかは劇場版第1作のCG版リメイクだったし、懐古路線は強まっているのだろうとは思う。 そし…

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

今までの「ラブライブ!」関連作品はCDはよく買っていたし、劇場版は映画館で見た上にブルーレイも買っているけれど、テレビシリーズに関してはほとんど見ていなかったんだよな…。「無印」は1期の頭数話しか見ていないし、「サンシャイン」に至っては1期の1…

2020年エンタメを個人的に振り返る

今年は新型コロナウイルスの影響で例年なら楽しんでいたものが楽しめくなったケースが結構あった。 自分がほぼ毎年楽しんでいたイベントでは、隅田川花火大会のように開催されなかったものもある。また、フェスでは、世間一般的な音楽好きとされる人たちが歓…

うつ病九段

日本の映画やドラマ、小説などというのは、実在の人物をモデルにした作品でも、人物や団体などの名称が変えられることが多い。それが日本の映画やドラマ、小説などのリアリティのなさにつながっている要因の一つだと思う。 しかし、そういうのに慣れてしまっ…

こむちゃっとカウントダウン年間チャート

「こむちゃっとカウントダウン」は、前進番組を含めれば、25年以上。単独でも18年強という長期にわたって放送されているので、アニソン・ランキングの老舗と言ってもいいと思う。 このランキングの傾向が明らかに変わったのは00年代終盤からだった。いわゆる…

神様になった日

終焉が迫る世界という設定、Keyの立役者・麻枝准がアニメ用に書き下ろしたオリジナル作品、「鬼滅の刃」で一般にも多少は名前が知られるようになった花江夏樹が主人公を演じる等々。注目要素はたくさんあり、多くの人が今期の“覇権アニメ(この言葉、最近使…

「鬼滅の刃」興収新記録発表 もしかすると禰󠄀豆子の生誕記念日に合わせた?

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の興行収入が遂に「千と千尋の神隠し」を抜き、日本の映画興行史上最大のヒット作となった。しかし、ここで一つ疑問が巻き起こってしまった。 新記録達成を発表した12月28日は禰󠄀豆子の生誕記念日だよね。もしかすると、新記…

HoneyWorks 10th Anniversary “LIP×LIP FILM×LIVE”

どう考えても、腐女子とジャニオタ以外の観客はほとんどいないと思える作品なので、見に行くには勇気が必要だった。 見に行くことを決めた最大の理由はTrySailの3分の2が出演しているから。まぁ、ほとんどカメオ出演だったけれどね。 あとは、HoneyWorksの過…

FUNAN フナン

去年に引き続き、今年も夏の終わりから年末にかけて海外アニメーション映画の公開が相次いだ。ここでいう海外アニメーション映画というのは、ハリウッドのメジャー・スタジオの配給網に乗って拡大公開されるディズニー・ピクサーやドリームワークス、イルミ…

劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死身の剣士と破滅の本/劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME

正直なところ、見るかどうか迷った。でも、ちょっと空き時間ができてしまったし、ちょうど上映時間が合う作品がこれしかなかったので鑑賞することにした。 とりあえず、「セイバー」、「ゼロワン」に限らず、最近の「ライダー」ものって、ライダー要素が薄い…

ぐらぶるっ!

多分、今期に見た連続もののアニメ、ドラマの中で一番つまらなかったものは何かと聞かれたら、選ぶのはコレだろうな…。 可愛い東山奈央じゃなかった…。可愛いルリアが時々出てくるから何となく見ているが、そうでなければ見なかっただろうな…。 というか、そ…

姉ちゃんの恋人

正直な感想を一言で言うと酷いドラマだったって感じかな。 確かに泣けるシーンもあったし、笑えるシーンもあった。でも、全体としては酷い出来なのに、ネットの声が絶賛ばかりというのは理解できない。 主人公の弟役のジャニーズや、恋人役の林遣都、女性上…

時をかけるバンド

本作を含むFOD配信ドラマがフジテレビで放送される際には、地上波の放送枠に合わせてカットされ、完全版を見たければ、FODと契約しろという商法が取られている。 でも、日テレドラマのHulu商法ほど腹は立たないんだよね。 日テレは、先に地上波で短縮版を流…

秘密結社 鷹の爪 ~ゴールデン・スペル~

何気に途中までは、今期のアニメで一番面白いのはコレかもと思ったほどだった。ただ、今回のシリーズは全話を使って、一つのストーリーを語るという構成のため、終盤では敵を倒すという、シリアス度の増した展開になってしまったので、さすがに今期最高の爆…

約束のネバーランド

実写版「約ネバ」を鑑賞。結論から言うと、想像していたものよりも遥かに見られる映画になっていた。勿論、日本人俳優がアジア系の顔のまま、欧米人風の外国人を演じているので、コスプレ学芸会にしか見えないし、メインの3人組のうちの1人の演技は酷すぎる…

ワンダーウーマン 1984

グランドシネマサンシャインで鑑賞。 回線が重い時のYouTubeとか、大人数でリモート会議中のZoomやMeetみたいな画質だった。米国ではまだ公開されていないので、データのダウンロードがきちんとされていないうちに日本公開が始まってしまったのだろうかと思…

私をくいとめて

オープニング・シーンで「13日の金曜日」シリーズでおなじみのテーマ曲というか、SEに“キ…キ…キ…”みたいなのがあるが、いきなり、そんな感じの音声から始まった瞬間から、この作品はクソ映画だろうなという予感が漂っていた。ちなみに、この「13金」みたいな…

ビルとテッドの時空旅行 音楽で世界を救え!

いまだにNYやLAといった大都市では映画館の営業は再開されていない。こうした中、NYやLAのマーケットを無視して強行公開した数少ないハリウッド大作である「テネット」はコロナ禍としては十分な成績をあげたし、日本など海外ではヒットしたけれど、製作費な…

眉村ちあき 「日本元気女歌手 ~夢だけど夢じゃなかった~」

まずは、アーティストや楽曲を否定する記事ではないということをお断りしておきます。どうしてもコロナ禍ということで、コンサート開催における運営面に関して批判的なものになってしまっていることをご了承ください。 以下、本文です。 10月に鑑賞した舞台…

AIMYON TOUR 2020 “ミート・ミート”【さいたまスーパーアリーナ公演】

都内の新型コロナウイルスの感染状況を見ると、中止もしくは延期になって然るべきだと思っていた。実際、開催日(12日)に発表された都内の感染者数は過去最多だった。 でも中止・延期にならないというのは、2月下旬以降の自粛モードやその後の緊急事態宣言…

Away

全編台詞なしの長編作品(台詞はないが声は多少はあった)ということで、もしかしたら退屈極まりないマスターベーション度の高い作品なのではという不安も見る前にはあったが、実際に鑑賞してみると結構、スリリングなシーンもあるし、退屈とは思わなかった…

ミッドナイト・スカイ

この数ヵ月に相次いで劇場で先行上映された賞レース向けネトフリ映画5作品を一通り、劇場で鑑賞することができた。 「シカゴ7裁判」 「ヒルビリー・エレジー 郷愁の哀歌」 「Mank マンク」 「ザ・プロム」 そして、本作「ミッドナイト・スカイ」 全作品とも…

少年寅次郎スペシャル

去年のシリーズ、そして今回のスペシャル前後編。全てのエピソードで涙を流してしまった…。本当泣けるな…。まぁ、自分が下町民ということもあるのだろうが。 そして、下町の描写といえば、去年のシリーズでは江戸川がどこの山村を流れる川だよ?みたいな風景…

「ストーンズ問題」について考える

SixTONESのファンの民度の低さにブチ切れそうだ!それから、ジャニーズ事務所や所属レコード会社に対してもふざけんなって思いでいっぱいだ。 常識で考えたら、60年近く転がり続けているロック界の生きるレジェンド、ザ・ローリング・ストーンズの略称である…

新解釈・三國志

映画マニアの9割以上はクソ映画と評価する。マニアではない一般の観客の9割以上は面白いと思う。典型的なそんな作品だった。 バラエティのノリなんだよね。深夜ドラマなら、それでもいいけれど、映画でコレをやられると、正直腹立つかな。 西田敏行が進行役…