自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

アド・アストラ

SF大作のふりをしたアート映画だった。そりゃ、ベネチア映画祭のコンペで上映されるわけだ…。なので、日本での大ヒットは期待できないかもしれないが…。
プラピはこれの主演、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の助演で、賞レースをダブルで賑わせる可能性も出てきたな…。

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まぁ、本作は立派なハリウッド・メジャー大作なんだけれどね。でも、20世紀フォックス映画なのに、ロゴに流れる音が違っていて驚いた。フォックス配給でもドリームワークス製作作品とかではファンファーレが流れないこともあるし、「ボヘミアン・ラプソディ」のようにロック・バージョンで流れるというのはあるけれど、これは流れないからな…。それとも、「女王陛下のお気に入り」のように、よく聞くとファンファーレだったりするのかな?まぁ、それだけを確認するために見直す気はないが。
 
ところで、音楽はマックス・リヒターなのか!「メッセージ」といい、これといい、アート系SF大作には欠かせない作曲家ってイメージなのかな?
 
それにしても、「メン・イン・ブラック」「スペース カウボーイ」のトミー・リー・ジョーンズ、「アルマゲドン」のリヴ・タイラーと“宇宙モノ”でおなじみの俳優が出ているな…。そして、この2人と主演のブラピという組み合わせだと、90年代っぽいよな。
 
全体としては、「2001年宇宙の旅」「未知との遭遇」「コンタクト」「メッセージ」みたいな哲学的SFと、「アルマゲドン」「スペース カウボーイ」みたいな自己犠牲系SFが混ざったような作品って感じだった。「セロ・グラビティ」や「インターステラー」の要素もあるかな。

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