自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

スペシャルアクターズ

上田慎一郎監督の一応、長編第2作となる「スペシャルアクターズ」を見た。
2ヵ月前に公開された「イソップの思うツボ」はオムニバス映画でもないのに、彼を含む3人が共同で監督を務めるという謎の作品のため、2作目にはカウントされていないようだが、本作も2作目と言いながら、監督補に夫人がクレジットされているし、やっぱり、この人には長編映画を1人で作るだけの力量はないんだろうな。「カメ止め」も盗作疑惑があったし…。

ということで、一応、長編2作目にカウントされる本作を見た感想は、やっぱり、この人、「カメ止め」の一発屋だなという感じかな…。

タイトルがなかなか出ない。人をだます話で何度もドンデン返しをする。無名の演技が微妙に見える役者を起用。登場人物が属するのが映画・テレビ・演劇などのエンタメ業界。等々、毎回毎回同じパターン。共同監督や監督補佐なしで次作が撮れないようなら、もう終わりだね、この人は。

それから、画質がワイドショーのVTRレベルだったな。予算ないんだろうな。

別につまらないとは言わないけれどさ…。

そういえば、本作を新宿ピカデリーで見たのだが、明らかに関係者か知人か上田作品の熱狂的信者みたいな人が見に来ていて、大して面白くないシーンでも大げさなリアクションをしていた。K's cinemaみたいなミニシアターとか、シネマ・ロサみたいな独立系の劇場なら、そういう身内ノリもありだが、シネコンだと浮きまくっている‬と思う。
人をだます、いわゆるサクラ的な役者の話なのに、その上映館で関係者なのか知人なのか熱狂的な信者なのかは知らないが、そういう人たちがサクラ的なことをやっちゃダメでしょ。このノリから脱せない限り、この監督は「カメ止め」の一発屋からは抜けられないよ。‬

ところで、人をだます人のウソを明かす話で、このポスターのデザインというのは、明らかに、貧乳と巨根のコンビのシリーズを意識しているよね?

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