自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

屍人荘の殺人

面白いかつまらないかと聞かれれば、つまらなくはなかったと答える。

それに、わざと下手な演技をしている(それとも、こんなもん?)浜辺美波も可愛い。

でも、この映画、酷すぎだろ!

少なくとも、映画や小説が好きな人は怒りを覚えるよ!

これを褒めている人は申し訳ないが、映画や小説に興味ない人だな。

まぁ、見下すわけではないが、テンプレ的な作りのラノベ程度のものが好きな人は満足できるのだろうが。

この作品をほめている人は多分、三谷幸喜とか堤幸彦の作品を批判すると、エンタメの面白さが分からない人扱いされるから、どんなに酷い内容でもほめる人って感じのタイプかな。

まぁ、三谷幸喜は「ギャラクシー街道」の時はさすがにマンセーしていた人も酷評したし、堤幸彦も「スシ王子!」の映画は酷評されたが…。

それから、老害扱いされたくない、だから、若者が喜ぶものを自分は理解できているんだって思いで批判しない人もいると思うな。

そして、こんな酷い作品だから、観客のマナーも酷い!

上映中、スマホがあちこちで点灯していた!

何が酷いかって、原作もそうなのかもしれないが、「ゾンビと密室サスペンスを一緒にやれば面白いだろ」ってノリでやっているが、全然その設定を活かせていないことかな。世の中には複数のジャンルをミックスさせながら、それぞれのジャンルで見ても優秀だし、さらには融合したことによって、1+1が2ではなく3とか4とか、あるいはそれ以上になった作品はたくさんあるが(例:「ゴースト/ニューヨークの幻」、「フロム・ダスク・ティル・ドーン」など)、これは2にならないどころか、1あるいは0、というかマイナスになってしまっている。

それから、予告で見ると主役扱いの天才の扱いは何?詐欺だろ!

浜辺美波が可愛くなければ、断トツで今年のワースト映画になっていたところだ…。

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