自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

時をかける少女

大林監督追悼として放送されていたので、中学だか高校だかの時以来の超久々できちんと「時かけ」を見た。‬

とりあえず、「主題歌かけろよ!」と言いたい‬。

日本のテレビマンのダメなところって、編集しなきゃ仕事した気にならないバカが多いってのがこれでよく分かるよね。
追悼放送なのに、これぞ、大林演出という主題歌が流れる伝説的なエンドロールをカットするんだからね…。

‪映画を単なる素材としか思っていないから、こういう暴挙に出るんだよね。‬
‪そして、その素材が素晴らしいものであれば、それをそのまま見せることも大事なのに、余計な手を加えるんだよな、日本のテレビマンって…。‬
‪すぐ、テロップ、SE、BGMだらけのアホな編集になるからな…。

 

それはさておき、久々に本作を見て思った。昔の邦画って、意外とあっさりしているが、今の邦画よりは遥かに映画として作られていると。今の邦画って、色々盛りこんでいる割には単なるテレビスペシャルなものが多いからな…。

その一方で、台詞回しは断然、今の方が良いと思った。昔の邦画は不自然な言い回しなんだよね。小中高の頃、自分が邦画をダサいと思っていた最大の理由は、「こんな会話しないよ!」って言いたくなる古くさい演劇調の台詞回しにあったんだよな。今の邦画は、きちんと、日常会話の延長線上にある台詞回しになっているから、そういう点では不自然さはない。

 

つまり、昔の映画にも今の映画にも、良い所と悪い所があるってことかな…。

ところで、テレビ放送された映画をリアタイで見たのって、「魔宮の伝説」以来かな?

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