自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

男はつらいよ お帰り 寅さん

男はつらいよ」シリーズの作品なのに、エンドロールがある!

それにしても、さくらも博も年寄りになったな…。

そして、回想シーンに出てくる1作目のさくらはめちゃくちゃ可愛い!

あと、吉岡秀隆の演技は良くも悪くも変わらないな…。老けたけれど。

ゴクミは演技が下手になっている…。

 

まぁ、微妙な構成の映画だよな。

あと、UNHCRの講演のシーンは唐突感が強いかな。

それから、現代パートの台詞回しが古臭い。昭和の映画やドラマだな。

山田洋次は世間との接点がないんだろうな。

 

それにしても、オープニングの桑田の主題歌歌唱シーンはブルーバック合成なんだな…。「少年寅次郎」では、どこの山村を流れる川だよ?みたいなロケーションで撮影されていたし、昔ながらの下町観しか持たない映像関係者には今の江戸川ってのは、魅力のない土地なんだろうか…。映画やドラマを作っている連中は下町も農村や漁村とかと同じで何十年も同じ風景じゃないと使えないって思ってんだろうな。クソだな。

 

そういえば、高齢観客だらけだった。

マナー悪いのも結構いた。ぶつかっても謝らず、逆にこっちが悪いみたいなアピールする婆さんとかいたし、ただでさえ、動線の悪いシネコンエスカレーターの踊り場で立ち止まるのがいたし…。それから、場内に煎餅臭も漂ったし、座席指定制に慣れていないのもいた。渥美清が死んで以来、映画館に来るの初めてみたいな観客も結構いたのかもしれないな。

ただ、そういうオールド層のおかげで、映画祭でも試写会でもないし、舞台挨拶がある回でもないのに上映終了後に拍手が巻き起こるという久々の経験をすることができた。

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