ソニック・ザ・ムービー
日本生まれのキャラクターなのに、やけにアメリカンなテイストの映画だった。しかも、80年代から90年代にかけての娯楽映画のテイスト。実際、ソニックの好きな映画として作中に登場するのは1994年の「スピード」だしね。
人間側の主人公(白人)の妻が異人種(黒人)というのは、最近のポリコレ風潮に則った作りなんだろうが、作風自体は何か懐かしい感じ。VFXがいかにも合成っぽいシーンがあるのも、そういう懐かしいテイストを狙ってのことなのかな?
ツッコミどころだらけだし、ベタベタな展開だし、どう考えても年間ベスト10とかに選びたくなるような映画ではない。でも、笑えて泣けて、2時間前後の時間を何となく楽しめれば、娯楽映画なんだから、それでいいじゃないという、そういう作品だった。
続編作る気マンマンの終わり方だったし、続編が出たら見たいと思う。
そういえば、久々にジム・キャリーが出ている映画を見たが、メイクやヒゲのせいもあるのだろうが、何か若返っているような気がするな…。
そういえば、ジム・キャリーが片言日本語で「オモシロイ」と言っていたが、あれはソニックが日本生まれのキャラクターだからということで出てきた台詞なのかな?
それとも、チャイナ・マネーに支配されてしまったハリウッドだから、中国人に媚びを売って、悪役を演じているジム・キャリーに日本語を話させた=悪役は日本人のイメージを植え付ける戦略なのだろうか?
まぁ、どうでもいいけれどね…。
それにしても、クイーン人気って強いよな…。本作の「ドント・ストップ・ミー・ナウ」の使い方も良かった。
ところで、よく考えたら、孤独な宇宙人と、友達の少ない人間の交流って話、「E.T.」だな…。そりゃ、80年代カルチャー世代の自分が面白いと思うわけだ…。