自腹批評

テレビ番組制作者が自腹で鑑賞したエンタメ作品を批評

HKT48森保まどか卒業発表に思うこと

HKT48は他のAKB48グループ(HKT以降に発足したグループは除く)に比べれば1期生の在籍率が高い。

AKBは卒業を発表したもののコロナの影響で卒コンが延期されたまま、新たな日程が発表されずに在籍を続けている峯岸みなみ1人だけ。

SKEはコロナの影響で卒業が延期されていた唯一の1期生・松井珠理奈の卒コンが4月に決まった。

NMBは唯一の1期生となっている白間美瑠が卒業を発表したばかり。

一方、HKTは今回卒業を発表した森保まどか、韓国IZ*ONEにレンタル移籍というか徴兵に取られているというか、そういう状態の宮脇咲良、そして、現在はAKBに所属している中西智代梨を含めると9人も1期生がいる。

 

おそらく、仲良しが売りのHKTだから、他のグループより居心地がいいというのはあるのかもしれない。その一方で、他のグループならもっと、フロントメンバーになれたかもしれないのにと思うことが多いのもHKTの特徴だと思う。

 

今回卒業を発表した“もりぽ”も他のグループなら、もっと目立つ機会があったと思う。

 

バラエティ番組で“ピアノ演奏のうまいアイドル”として露出され、それがきっかけでソロ・アルバム、しかも、インストのアルバム『私の中の私』を出すことができたし、ルックス面が評価されて写真集も出せたし、シングル表題曲で選抜されなかったのは子ども向けアニメの主題歌という、いつもと違う路線になった「バグっていいじゃん」だけというのを考えれば十分、機会を与えられていると思うかもしれない。

しかし、これだけ露出されてもAKBのシングル表題曲で選抜されたのが「希望的リフレイン」ただ1曲というのは、本人としては不満なのかもしれないなとは思う。SKEやNMBなら、これだけ露出されればAKBのシングル表題曲に選抜されるのにと、まぁ、普通なら考えるよね。

 

支店メンバーって、所属しているグループの選抜常連となり、それをきっかけにして、本店の選抜入りを果たすことを目標にしている人が多いしね。支店だとキー局の音楽番組に出る機会は少ないから、そう思うんだろうけれどね。

 

でも、いくら優れた要素を持っていてもAKBシングル表題曲にはHKT枠として1人か2人(指原莉乃在籍時は、それにプラスして指原枠があったが)程度しか選抜されないから仕方ないんだけれどね。

 

あと、ピアノの演奏がうまいといっても、やっぱり、楽器を演奏することがない日本のアイドルのかくし芸としてはうますぎるというレベルだから、クラシックやジャズのピアニストや、ピアノを弾きながら歌うシンガー・ソングライターに比べればまだまだだし、それだけで、AKB選抜の常連になるのは難しいというのも本音だしね。

そもそも、AKBの楽曲ならピアノの要素は必要ないからね。BEYOOOOONDSが、楽曲の中でピアノ担当メンバーにスポットを当てるパートを設けるみたいなことをやっているが、そういうことをHKTもやれば良かったんだよねと改めて思う。

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それにしても、まどかのソロ・アルバムは日本アイドル史上最も製作期間を要した作品なんじゃないかなって思う。製作が発表されてからリリースまで5年もかかったからね。

 

あと、サッカー日本代表が森保ジャパンって呼ばれているのだから、それとうまく絡めなかったのも失速の原因かなとは思う。

 

それから、髪を短くしたのも美形イメージの印象を薄めてしまったかなとは思ったかな。

 

まぁ、HKTはユニークなメンバーが多いから、他の本店や支店のように特定のメンバーだけクローズアップできないというのもあるよね。

しかも、韓国に徴兵に取られているさくらたんや奈子、現在の人気トップであるみくりんや、笑顔でHKTの顔となっているはなちゃんとか、強力な存在の人気上位メンバーがいるから、なかなか、もりぽクラスの実力者でもフロントに立てないってのはあるんだよね。

 

ちなみに私は一時期、もりぽがHKTの2推しか3推しくらいだった時期もありました。最近のショートカットは苦手なので、個人的な序列は下がってしまったけれど…。

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